奴らははちきれんばかりの若さを持って登場した・・・
19歳の青年をリーダーに18歳の後輩2人・・・
聞けば大愕の亞怒鞭茶部とやらに所属していて、なんでもこの「ビシュケクから遥かかなたのどっかまで、麻袋をかついで、シルクロードを歩く」という活動らしい・・・
なんでも20日間ぐらい掛けて歩くらしいが、そもそも私自身全く歩く気が無いし、それに場所も興味が無いので忘れてしまっているが・・・
まあ今時こんな馬鹿な企画を立てて、それに付いてくる後輩がいるというのが古風で気に入ってしまっていた・・・
キルギスの滞在登録の手続きが代わってしまった為にその登録に2日掛かるという「プチ冒険」を早速してしまったが、それもこれからの冒険にいい花添えとなるだろう・・・
そして08.10日、彼等は綿密な準備をし、出発に備えていた・・・
彼らの心意気や良し!っとばかりに出発前日、彼ら3人にオーナーとゅ氏(リンク先ゆずランドを参照)と私で夜遅くまでゲームをしながら酒をのみ、若い3人は結局吐くまで飲んで、寝たのは朝の0500時頃・・・
そして8月11日・・・1000時に起きた私の前から、がんがんに酔っていた筈の彼らは既に出発し、消えていた・・・
これが若さ故の凄さというものだろう・・・
私は同じく遅く起きたゅ氏と若い彼らのこれからの成功を祈って穏やかな気持ちで居た・・・
そして1500時頃
何故か彼らが帰ってきた・・・!!!
理由を聞くと・・・
「ホテルが満室だったから・・・・!!!」
ということらしい・・・
取り敢えずビシュケクから25Kmまで歩きそこで到着した町のホテルがフルだったのでバスで戻ってまた翌日バスでそこまで行ってから歩き始めるらしい・・・
「・・・」
「・・・・・・・」
「???????」
なんでも20日間歩くことを前提にしている割にはテントは持っていないらしい・・・
予想外の帰還にビックリはしたものの・・・
「頑張ってね・・・!」
というのが私の精一杯のフォローであった・・・
そして8月12日・・・
比較的早く0830頃には起きたがもうかれらは居なかった・・・
ゅ氏と「まさか今日は帰ってこないよね」と話し、部屋で本を読んでいたら・・・
彼らはまたしても帰ってきた・・・
理由は何でも・・・
「ホテルがなかったから」
らしい・・・・
しかし・・・
アドベンチャーをしに海外に出るという行為は私は決してやらないが・・・
それでもアドベンチャーの意味ぐらいは分かっていたつもりだったが・・・
彼らのアドベンチャーの壮絶さは・・・私ごときの凡人の想像を遥かに超えたものだったのだ・・・
「歩くことを前提にしながら何故かテントは持たず、宿が見つからなかったらスタート地点にバスで戻る」
という発想は・・・
私ごときプロフェッショナルでは考えもつかない・・・兇鬼の世界ならではの発想だった・・・!!!
「大愕!亞怒鞭茶部!!」
その”兇鬼の世界”に踏み込んだものは・・・
死を覚悟するより他は無いことだろう・・・