コモロ
2005.04.20(水)
ダルエスを出てコモロへ。ここでは6泊の予定だ。
情報の無いこの国に6泊もしようと思ったのはダルエスにはもう十分いたから飽きていた事やユーゾウ氏がいなくなったダルエスにしばらく残ってから出発というのもなんか心寂しいと感じたからだ。
それにチケットを買ったダルエスの日本人経営の旅行社でここからコモロに行く日本人は数年振りだと言われていたことも有り、それならば思いっきり未知の国コモロを堪能しようと思った事もある。
出発は1100時、約1時間程度のフライトでコモロに到着。実にあっけない。
到着したコモロの空港
だが、そんなあっけなさとは裏腹に、ここでは思いもがけない苦戦を強いられる。
イミグレで入国ビザ(タンザニアにはコモロ大使館が無く空港取得と言われていた)を取得しようとしたら、ここでは手続きが出来ないからモロニ市内のイミグレで手続きをする事になりパスポートは2日間の預りとなる。入国とスタンプもビザも貰えずにパスポートを手放すとは何とも心細くなる物だ。
そしてその為に確実な宿泊場所が必要と言われたのだが、私が予定していた唯一名前を知っていた情報ノートのホテルに宿泊すると言ったらそれは潰れたと答えられた為に揉める事になり、パスポートを届けるから居場所をはっきりとしてくれという彼の勧告に従ってホテルをここで決めなければいけなくなる。ホテルは彼のお勧めというか指定のホテルだ。一応モロニでは安いホテルと言っているがどこまで信用していいのかも分からないし街についてからブラブラとホテルを探す計画もご破算だ。
さらに街に出る前に現地通貨を手に入れようとドルキャッシュを両替しようとしたら空港には銀行も無く、おまけに路上両替すら居ない。
ここから首都のモロニまでは約25Km南に行かなければならないのに金を作れないのならここに来る外国人にどうしろと言うのだ。
とはいっても街に出なければならないので安い公共交通機関を探そうとするとそれも無いと言われる。
どうしようもなくなって、そこにいた客引きのガイドと街でまず両替商に寄ってから指定のホテルに向かうからとタクシーハイヤーの料金を交渉する羽目になる。
さんざん揉めて20ドルと言われた料金を10ドル(現地通貨で3500コモロ・フラン)に値下げしていざ行こうとすると私とそのガイドの他に現地人が2人、私がハイヤーしたタクシーに乗ってくる。
すこしは安くなるのか?という私の思いは何の役も立たず、私のタクシーに便乗した2人はそれぞれの場所で料金を払わずに降りていく。タダ乗りされた形だ。
タクシーは市のマーケットの少し先に店を構える雑貨屋による。単なる路上両替をお店で私的にやっているだけだがこれでようやくコモロ・フラン(以下フラン)を手に入れる。
そこからほんの少し戻りイミグレが勧めていたペンションに到着。料金を払おうとすると、約束の3500フランから4000フランに値段が上がっている。聞けば両替に寄ったからだそうだが、2人もタダ乗りさせてさらに予め3500と言っていたのでまた揉める事になる。
最終的に、そのペンションのおばさんに適正料金かどうかを確認し、空港から一人ハイヤーなら7500ぐらいが適当な値段と言われたので、タダ乗りの事で腹は立っていたが、4000フラン払ってお引取りを願う。
まだ時間があるので街に出て行くと、即座に『ここで6泊は間違いだった』と思い知らされる。
中心部なら1時間程度であっという間に見てしまえたのだ!
この小さな町でこれから6泊もいるのにもう市内の観光は終わりだ。
ショボイという言葉が良く似合うモロニ市内
モスクに教会
海沿いの景色と大統領府。
この間に情報も調べると実は市内から空港を通るミニバスがあった事も判明。ガイドはバスは無いと言っていたのに騙されていた格好だ。
それに安い屋台を探してもとうもろこし屋しか見つからず、レストランはやたらと高い(たいしたことのないサンドイッチで200,300円くらいしていたし普通に安食堂で食べても500-700円ぐらいは平気で飛んでいく。タンザニアでは200ぐらいで一食食べていたのに)。
気温は恐ろしく蒸し暑い。
以前訪れた「暑い、高い、何も無い」と評判の国ジブチよりもこちらの方が悲惨に感じてくる。
さらに悪い事は重なる物で、せめてペンションでのんびりしようとしたら、昼夜問わず断水と停電の繰り返し。値切ったとはいえ今まで払ったホテル代で最高値をつける25ドルを出しているのにこんな目に遭うなんて・・・
4島攻略戦。
ここでの出足は最悪だった・・・