ミス・ショット(ワシントンD.C./USA)

アメリカ国旗 ワシントン市旗

ダレス国際空港→ワシントンD.C.

基礎データ(2019外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル,50州・日本の約25倍)
2.人口:3億2775万人(2018年5月 米国国勢局)
3.首都:ワシントンD.C.(人口約60万人)
4.民族
5.言語:主として英語(法律上の定めはない)
6.宗教:信教の自由を憲法で保障,主にキリスト教
7.通貨:アメリカドル 1USD=100C(セント) 1USD≒115円で計算。(換金レート考慮し、さらに分かり易くするためやや割り増し。クレジット払いで計算すると実質113円程度だった)

※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後に書いているので実際のアップ日は2019.06.23です。


2019.05.19(日)

 5/19日 11:00時
 時差の関係で出国時よりも早い時間にアメリカの首都、ワシントンD.C.のダレス国際空港に到着する。

 今回の旅行は別にシークレットでもミステリーでもない。
 未訪問の国3ヶ国と首都4都市と訪れ、両アメリカ大陸とカリブ海の全ての独立国及び首都を完全制覇する。
 これが目的だ。

 最初の寄航地であるここアメリカは初めてではない。
 2007年~2008年でのサードミッション時にロスアンジェルスに訪れ、そこからメキシコに南下して中南米カリブ海を周っている。
 ただ、当時はそのままアメリカ→中米→南米→ヨーロッパと周った為に首都ワシントンは訪れず、過去訪れた国の中で唯一未訪問の首都となっていたのだ。
 『首都狙撃率99%
 この残る1%が小さな瑕疵となり、ずっと私の中に引っかかっていたのだ。
 旅行のルートを考えると、逆ルートにして超大国アメリカの首都ワシントンD.C.をラストに締めるというやり方もあったが、この10年前の忘れ物を、旅のスタートで訪れ一気にケリをつけるつもりだった・・・

 先ずイミグレーションへ向かう、ESTAは去年取っていたので問題無い。
 そしてバゲージ・クレーム(荷物受け取り場所)へ向かう途中にトイレに立ち寄る。
 用はなるべく身軽な内に足しておきたかった。

 ただ案に反してウエスタン映画調に上下が大きく開放した扉を持つアメリカ式のトイレがそれを許さない。
 どうも用を足している人の足が見えたり下げたズボンが見えたりするのは落ち着かないのだ。 
 「ニー・ハオ・トイレ」(仕切りも何もない中国式の開放型トイレ)よりはマシだが、出国直後だとまだ心の準備が出来てはいなかった。

 『これからはこれ(アメリカ式トイレ)にも慣れないとな・・・』

 何とか用を足し、荷物をピックアップ。税関を申告物無しですっと通り抜け空港ロビーへと出る。

 『首都狙撃率100%

  まだ市街に出た訳ではないが、取り敢えずこれで10年前の忘れ物の回収は確定だ、
 安堵と共にちょっとした高揚感が身体に満ちてくる。

 『入ったかな?』

 旅行のスイッチだ。 

 ここで昔ならまず一服という所だが、禁煙してからウォーミングアップは無しになっている。
 外貨も予め準備してきているので特にATMからお金を引き出す必要も無い。
 4thミッションも4回目ともなると、物事はオートマチックに進んでいく。
 慣れた物だった。

 『さてと・・・』

 軽く息を吸って空港内を見渡す。

 『始まった・・・、な・・・』

 やる事は決まっていた。

 非常に評判の良い「ウドバー・ハジー・センター(航空宇宙博物館・別館)」は空港の近くにある。
 まだ午前中、市内の宿に行ってからまた出直すよりも、このまま博物館に行く方が遥かに効率的だ。
 持っているガイドブックにも、リコメンドされたやり方だった。

 そうなるとツーリストインフォを探し、荷物預けの場所とバスでの行き方をを聞けばチェックメイトだ。

 世界に冠たるUSAの首都の国際空港ともなるとインフォメーションデスクも分かり易い位置にある。

 だが、案に相違して、インフォメーション・スタッフに話を聞くと意外な事実が発覚する。

 『えっ?空港で荷物預かり所が無いの・・・?』

 大荷物を持って博物館なんて、気乗りはしないが・・・
 
 どうしようかと悩んでいると
 「その程度の荷物なら博物館で預かり所がある
 という事が分かる。

 またルートを聞くと私の考えていた
 ①空港→博物館→空港→バスで最寄りの地下鉄駅→宿の最寄りの地下鉄駅
 ではなく
 ②空港→博物館→バスで地下鉄駅→宿の最寄りの地下鉄駅
 が可能だという。

 『・・・』

 『う~ん・・・』

 要するに選択肢はそれしかないという事だった。

 ならばルートと荷物はどうしようもない。
 せめてワシントン版スイカとも言うべき「スマートリップ・カード」を買ってからバスに乗ろうと何処で買えるか聞いてみると、空港での販売店は無く、「メトロの駅」で買うように言われる。

 カードの発行料に2USDかかり、それを持っていたからといってバス代が下がる訳ではないが、メトロに乗るなら紙の切符は紙代を取られるのでどの道買うべきだったし、タッチするだけという利便性はどうせ使うなら直ぐにでも手に入れて置きたかったが・・・
 
 こちらもどうやら選択肢は無さそうだった・・・


 それにしても超大国アメリカの首都ワシントンの国際空港で荷物一つ預かれず、スマートリップ・カードも買えないとは・・・
 何ともチグハグなスタートだった・・・


ダレス国際空港


 時刻表を貰い空港の外で待つ。
 私の他にも大きな荷物を持って博物館に行きそうな連中が数人居た。
 983番のバスが到着する。終点のウドバー・ハジー・センターまで2USD。
 きっちり払わないとお釣りが出ないと言われていたが、日本で外貨を準備するときに予め1ドル札を10枚以上準備していたので問題は無かった。

 空港から見えている場所にセンターはあるが、回り道しながらなので15分程度かかって到着する。

 中に入ると早速手荷物検査だ、メインサックとサブバッグ、2つをフルオープンにして中を見せるとすんなりと終わる。
 当然この荷物を持ったまま観光するのは無理なので預ける場所を聞くと、コインを渡され「あっちだよ」とロッカールームを案内される。
 コインはデポジットで、荷物を入れて鍵をかけるときに入れ、取り出す時に回収し、またカウンターに返せば良いそうだ。

 私のリュックでも少し押し込めば納まる程度に容量のある大きなロッカーに荷物を入れ、最初に向かったのは展望台だった。

ウドバー・ハジー・センターと展望台

 見晴らしは良いが見所は空港だけだ。
 良いとも悪いとも思わず、さっくりと見て、いよいよ博物館へと向かう。

 市内に本館がある航空宇宙博物館の別館「ウドバー・ハジー・センター」
 本館に収納できない巨大な飛行機などを展示している場所で、規模やその展示物からある意味本館以上の人気の高い博物館だった。
 そして何よりもスミソニアン系の博物館なので入館料は無料というのが驚きだ。

 入ると同時にその展示物の多さとそのヴァラエティに圧倒される。

中段はエノラ・ゲイ。日本人としては何とも嫌な感じだが、歴史的な一機である事は間違いない。

スペースシャトル・ディスカバリー

左上にミグ、軍用機だけでなく民間機も多数。

上段右はコメット、中段にF-14トムキャットにF-4ファントム、下段はロッキードSR-71Aブラックバード


 好きな人なら一日と言わず何日でも見てられそうなこの博物館を、駆け足で2時間半程度で見て周る。
 飽きた訳では無かったが先はまだ長い、それに一つの所が良かったところでそこに長居するのは私のスタイルではない。

 『必要最低限が見れれば、それで充分だった』

 荷物を回収してバス停に向かう。
 14:05発の984番バスに乗り、また空港を過ぎバスの終点、地下鉄の始発駅ウィルハル=レストン・イーストに到着したのは14:50時の事だった・・・

ロッカーとバス停、バス内。そして到着したメトロ駅


 『まずはスマートリップ・カード・・・だな・・・』

 自販機に向かって表示を見ると今一つ内容が頭に入ってこない。
 2008年、サードミッションで、市街から大分離れたLCCの空港から最寄り駅まで出て、そこからデュッセルドルフに向かう時に鉄道駅で券売機を見て何が何だか分からず固まってしまった事を不意に思い出した。
 こんな時は一人で何をやっても泥沼だ。

 改札にスタッフがいるのが見えたので話しかけ教えてもらう。
 買い方が分からない客から聞かれることが珍しくないのだろう、手際よく操作し「いくら?」と聞いてくる。
 『(2ドルの手数料込みで)20USD』
 と答えたら慣れた手つきで20までカウンターを増やす。
 『・・・これでは2ドルの手数料込みで22USDでは?』
 と気付いた物の、どうせその程度は使うだろうと考え流れに任せるまま、その値段でクレカで買うことにした。

 ワシントンの地下鉄はオフタイムとピークタイムで同じ距離でも値段が変わる日本では馴染みの無い方式だが、今日は日曜なので終日オフタイムの値段だ。
 また同じ線路や駅を色で区分されている複数の路線で使いまわすやり方だが、それも今回に関して言えば始発なので関係ない。

 ホームに降りて何も考えずに来るグレーのラインのメトロに乗るだけだった。

ウィルハル=レストン・イーストと券売機にスマートリップ・カード


 目的地のロスリン駅に到着したのは30分ほど経った15時半頃。

車内と途中の風景。到着したロスリン駅


 これでワシントンの中心部に到着だ。
 ようやくここまで来たと思うとホッとしていた。

 駅の改札を抜け、スマートフォンでアプリ、マップス・ミーをオフラインで立ち上げ、宿泊先のモーテルを調べる。
 歩いて15分はかからなそうだ。ただ荷物の総重量が23kgある、いくらこの私がプロフェッショナルとは言え、半世紀を生き抜いた巨人が長時間持つにはちょっとした重さだ。
 そこでさっさとやっつけようと駅構外に出て歩こうとする前に、いきなり目に入ったのは「マクドナルド」だった。

 『この街は頂いたも同然だな・・・』

 旅行界きっての偏食家、ミータリアンとも評される私にとって、現地食を味わう楽しみは最初から捨ているが、「食べれる物が近くにあるかどうか?」というのは懸案事項の最優先項目だ。

 モーテルから近い所にマクドナルドがある、それだけで食の問題は全て解決だった。

 気分を良くしてマップス・ミーに案内させながら10分、宿泊先のレッド・ライオン・ホテル・ロスリン・イオウジマに到着。
 このイオウジマというのも何とも引っ掛かるネーミングだが、色々調べた結果、条件が一番良いのがここだったから止むを得ない選択だった・・・

ロスリン駅前のマックと宿泊先のモーテル


 『ふぅ~』

 家を出てから12時間の空の旅、到着後に博物館観光してからようやくここまでと実に20時間以上は経過していた。
 だが、現在時刻は16時。体調を時差にアジャストさせるためにもここで寝ている訳にはいかなかった。

 何よりも超大国アメリカの首都ワシントンD.C.に到着したのだ!
 予め日程は余裕を持たせて組んであるとはいえ、出来る事は出来る限り早く行い、後半に何があっても対応できるようにこの時間的余裕を増やしておくのが常道だろう。

 流石にメインディッシュは明日以降となるが、モーテル周りを探索することにして、ロスリンの隣駅コートハウス方向へ歩くことにした。

コートハウス方向へ向かって。マックだけでなくセブンイレブンも発見。


 
 まだ何か見た訳ではないが・・・
 『10年前の忘れ物はこれで回収だな・・・
 コート・ハウスへの道すがら、私は最初の目的の達成に深い満足感を覚えていた・・・

 しばらく散策してからまたロスリン駅へ向かう。
 日本出国時の最後の飯が朝マックなら、アメリカ最初の飯はマックにして締めたかった・・・

ロスリン駅近辺


 時刻は19時頃。
 日没が21時前なので外はまだ明るかった。

 部屋でマックを頬張りお風呂に湯を張り持ってきた入浴剤を入れて楽しむ優雅なひと時。
 179首都/180ヶ国が今日で180首都/180ヶ国と首都狙撃率100%となった記念すべき日の細やかな祝いだった・・・

モーテル、部屋の奥はバスルームでバスタブ付


 『明日はどうしようかな・・・』

 ガイドブックを眺めているとちょっとした違和感に気付く
 ワシントンD.C.に居るのに、ガイドブックの地図に私のホテルはギリギリ欠けて入っていない。
 それにモーテルで貰った地図には「アーリントン」と書かれていて、当然載っていてしかるべきワシントンD.C.の主要部が描かれていなかった

 映画でもお馴染みのアーリントン墓地も直ぐ傍だし、ペンタゴンもそれ程離れていない。ここはワシントンD.C.の筈なのに何かがおかしかった・・・

 『これは一体・・・』

 改めて歩き方を見直してみる。

 するとアーリントンの紹介ページの最初に

 「ポトマック川西岸のアーリントン地区はワシントンDCの一部と思われがちだが、実は隣のバージニア州になる

 という記述が・・・

 そして 地図を見るとダレス国際空港も、ウドバー・ハジー・センターもバージニア州にあった・・・

 『・・・』

 『・・・・・・』

 明日はワシントンD.C.に行く。
 それは分かっている。
 明日になれば180/180だ。
 それも分かっている。


 だが・・・


 今日の行動はこのプロフェッショナルの予定通り完璧だった。

 狙った獲物も確実に仕留めている。

 ただ・・・

 そもそも狙うべき獲物を間違っていたのだ・・・!

 ミス・ショット

 第4任務第4話は、何とも締まらない形でこうして幕を開けた


 今、私はプロフェッショナルとして切にこう思う。

 折角テンションが盛り上がっていたのに空振りだったなんて・・・

 その気分を返して欲しい・・・

 と・・・

 






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