インド
マドゥライ→(鉄道)→ティルチラパッリ⇔タンジャーヴール
基礎データ(2019外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:328万7,469平方キロメートル※日本の約9倍、インド政府資料:パキスタン,中国との係争地を含む。(2011年国勢調査)
2.人口:12億1,057万人(2011年国勢調査)
3.首都:デリー
4.民族:インド・アーリヤ族,ドラビダ族,モンゴロイド族等
5.言語:連邦公用語はヒンディー語,他に憲法で公認されている州の言語が21
6.宗教:ヒンドゥー教徒79.8%,イスラム教徒14.2%,キリスト教徒2.3%,シク教徒1.7%,仏教徒0.7%,ジャイナ教徒0.4%(2011年国勢調査)
7.通貨:インドルピー 1Rs=100P(パイサ) 1Rs≒3円で計算。(実際は2.75程度)
※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2019.03.24です。
2007.04.19(木)
06:45時、マドゥライを出発、09:30時にティルチラパッリ、通称ティルチィに到着。
3時間弱の鉄道の旅は、窓際の指定席をとっていたおかげで景色込みで快適だった。
マドゥライからティルチィまで
明日の夜出発する予定なので24時間システムのホテルを有効利用することを考えると、直ぐにホテルを探すのは下策だ。
荷物を預けて日中可能な限り観光する。
それがベターだろう。
幸いにしてここは見所が盛り沢山な場所だった。
ティルチィ鉄道駅と市バス
早速市バスにのり、やや郊外にあるランガナータスワータ寺院に到着したのは10:30時。
この地最初のターゲットだ。
ここはチョーラ朝時代に創建されたヴィシュヌ神が祀られた面積2500㎡もあるインド最大のヒンドゥー教の寺院都市だ。
境内は7重の周壁に囲まれ21のゴープラム(塔門)を持つという。
中でも最大72mの高さを持つ南門のゴープラムが見所だ。
最上段左2つと2段目左が南門。
周辺から少し眺めてから中に入る。
カメラ代は50Rs、中のビューポイントは10Rsだというので迷わず払う。
寺院お馴染みの下足代はタダなのは良心的だ。
寺院内
ここは確かにこれが世界遺産でないというのが信じられない程、圧巻だし壮観だ。
まあ世界遺産なんて所詮は西洋的な美が基準で、依怙贔屓で成り立っている物だろうからそれでよいのだろう。
私はそもそも首都狙撃手で、その道中自分の気に入りそうな物があれば、それが何であれ見ればよいだけの事だ。
寺院内
中ではガイドがうっとおしくて感じが悪い。
こちらはただ落ち着いて見たいだけなのに、人の気もしらずに平気で絡んでくるのはインドは南でもやはりインドだと言うべきなのだろうか?
それに本殿に入れなかったのは折角来たのにちょっとマイナスだ。
そして見終わって靴を回収しようとすると何故か料金が発生している。
『最初無料って言っていただろう!』
と言い争いになったが、靴を人質に取られているのはこちらで分が悪い。
この手のトラブルを避けるのと盗難防止で基本靴は抜いても持って入るようにしているのだが、規則上持ち込めない所もある。
今回のケースはこれだった。
結局こちらが折れる格好で2Rs(6円)渡し、靴を取り返す。
再度南門。これは素直に凄かった
この国に来て1ヶ月くらい経つが、この辺りの不透明さというか、セコさというのがどうもいくら見物が良くてもインドを好きになれない理由だろう。
そもそも外国人と言うだけで、オフィシャルにボッタクリられているに、さらに小刻みにタカられ続けているのだから気分も良い物ではない。
と、何だかんだで2時間半程ここに居てしまい、出たのは13:00時。
想像以上に時間がかかっていたので、直ぐに市バスに乗り同じ市内のジャンプケーシュワラ寺院へと向かう。
上段と下段左が市バス。下段右は無関係なバス
ここは5重の周壁と7つのゴープラムを持つ、シヴァ神が祀られたヒンドゥー寺院だ。
ジャンプケーシュワラ寺院
規模が一回り小さい所為か?
ランガナータスワータ寺院ほどの混雑も、ガイドのしつこさも無く、カメラ代も20Rs(約60円)と悪くはない。
寺院内
残念なが巻きが入っていたので20分程度見学して速攻で抜け、市バスに乗ってバススタンドに行く。
さらにバススタンドを14:00時に出てタンジャーヴールのニューバススタンド到着したのは15:30時。
そしてさらに市バスでオールドバススタンドに到着したのは16:00時。
市バスからバススタンド、さらにタンジャーヴールへ
ティルチィにはまだ見所のロック・パレスというのが残っていたが、これは明日十分に片付ける時間がある。
ここまでわざわざ足を延ばしたのは、チョーラ朝最盛期に建てられたシヴァ寺院、ユネスコ世界遺産のブリハディーシュワラ寺院を片付けられそうな今日、終わらせるためだった。
16時スタートは遅いと感じそうだが、いきなりメインディッシュに喰い付く訳ではない。
まずは前座とばかりに王宮を訪れる。
王宮
この中にある王立博物館、美術博物館なども悪くはないのだろうが、お目当ては見張り塔からの景色だ。
見張り塔から
博物館
ベルタワー向かいの塔
料金は王立博物館2Rsにカメラ代10Rs,美術博物館20Rsにカメラ代30Rs。
色々楽しめた事を考えれば悪くはない。
結局ここで1時間半程費やし、この町最大の見所ブリハディーシュワラ寺院へ到着したのは17時半
タンジャーヴール市街
トリヴァンドラムからチェンナイに行く道中、ティルチラパッリに立ち寄ってこのタンジャーヴールまで足を延ばそうと考えたのは、ガイドブック「地球の歩き方」に車田正美バリに見開き2ページでドカンと紹介されているこのブリハディーシュワラ寺院が見たかったからだ。
チョーラ朝時代の1010年に建てられたこの寺院の本殿は63mの高さを誇り、建築当時世界一の高層建築だったと言われている。
見逃すわけにはいかなかった・・・
そして何よりも入場料がフリーと、「世界遺産+インド=外国人ボッタクリ料金」が当てはまらない数少ない観光地というのもここの凄い所だろう・・・
ブリハディーシュワラ寺院
それだけの見物のスタートとして、17:30時は遅い時間なのだろうか?
いや、そうではない。
感の良い者ならお気付きかも知れないが、このままライトアップまで見る事が目的でこの時間からの観光にしていたのだ。
私がプロフェッショナルなツーリストと呼ばれるのは、例え観光速度が最大級であってもこの辺りの抜かりの無さがあるからなのだ。
ブリハディーシュワラ寺院の夜
ライトアップを楽しみ寺院を出たのが20:00時。
その近くのオールドバススタンドから市バスでニューバススタンドに着いたのが20:30時。
さらにそこから都市間バスでティルチラパッリに戻ってきたのが22:00時。
1日フルで観光した計算だ。
そしてまだ宿も決まっていない。
残念ながら狙っていたバススタンド前の宿、アッビラーミは満室で泊まず、数軒探してホテル・フェミナに宿泊を決める。
宿代の420Rs(1260円)はこの辺りでは割高だったが、清潔さと部屋からの景色、そして近代的だったので気に入ってしまったから高いとは感じなかった。
2007.04.20(金)
昨日遅くまで観光したせいで朝は11:30時と遅い出足だった。
ホテルのレストランでコーンフレークにトースト、そしてペプシでタックス込みの110Rsで朝食を摂ったが、8~10時なら75Rsで朝食ビュッフェだったので寝過ごした代償は高かった。
宿からの景色。遠目に見えるのがロックフォート。最下段右はキャスター付きバックパックの壊れた車輪
気に入ったホテル・フェミナ
今日の見物はロックフォートただ一つ、24時間システムのホテルを目一杯堪能すべく寛ぎに寛いで宿を出たのは16:00時
ティルチィ市街をロックフォートへ向かって
入場料が2Rsにカメラ代が20Rsは悪くない。
階段をテクテクと歩き頂上を目指す
ロックフォート
そこからの眺望は、満足のいく物だった・・・
ロックフォート頂上から
17:30時、景色を楽しんでからまた市街へ戻る
ティルチィ市街
夕食はまたホテルで昨日と同じ野菜抜きチキンライスを頼んだが、今日は野菜入りで出てきて少し揉め、結局野菜抜きに交換させる羽目になる。
同じことを次の日にやっても違う結果になるのは、ここがインドだからなのだろうか?
折角ホテルを気に入ったのに全てが良好のまま終わらせてくれないのがこの国の嫌な所だ。
左上:デザートのチョコトッピングフレーク。それ以外はホテルの通路
出発の時間ギリギリまでホテルでグダグダしてからチェックアウト。
鉄道は22:00時、ティルチィを出発
2等寝台だから快適だ。
ティルチィ駅と鉄道。
Incredible! India!!(信じられない! インド!!)
ティルチィ、タンジャーヴールの2都市で見た寺院や宮殿は、私好みでIncredible!だった・・・