フィジー
サモア→フィジー
※地図はtravelers cafeへ提供された武揚堂社の物を使用。
フィジー 基礎データ(外務省HP2018年より抜粋し一部加筆)
1 面積 1万8,270平方キロメートル(四国とほぼ同じ大きさ、300余の火山島と珊瑚礁からなる。)
2 人口 約90万人(2016年、世界銀行)
3 首都 スバ
4 民族 フィジー系(57%)、インド系(38%)、その他(5%)(2007年、政府人口調査)
5 言語 英語(公用語)の他、フィジー語、ヒンディー語を使用
6 宗教 フィジー系はほぼ100%キリスト教、インド系はヒンズー教、イスラム教。
全人口に占める割合はキリスト教52.9%、ヒンズー教38.2%、イスラム教7.8%
7 通貨 フィジードル(FJD) 1FJD≒50円(実際は52円)
2018.05.27(日)
私を乗せたフィジーエアウェイズ、FJ254便は順調にサモアへの出発地であるナンディーへと戻る。
「えっ?またフィジー?」
そう、またフィジーである。
本当はこのままハワイ方向へ抜けたかったが、料金や、それ以上に日程の制限で断念していたのだ。
そしてそのことにより、私は思いもかけない復讐のチャンスを手にする事になっていた・・・
1時間マイナスの時差を以ってしても薄暮となっていたナンディーへは18時に到着。
入国審査を終え、カスタムを抜ける頃、外は既に夜だった・・・
サモア→フィジー
ここですぐにやる事は決まっていた。
『BK!』
謂わずと知れたバーガーキングだ!
前回フィジー訪問時は期待を持って到着した結果スカしたが、その時に場所も押さえている。
今回は間違いようもない。
空港のドアを出て、右のデパーチャーターミナルへ向かい、その途中のバーキンに迷わず入る。
見移りしそうなメニューを眺めつつ、ダブルベーコンバーガーのセットを頼む。
食べたのはダブルベーコンバーガー
「サモアでマックに行ったばかりでは?」
その通り、ファーストフードのチェーンと言う意味では同一だ。
ただ”別のファーストフードチェーン”である事も確かだ。
”江戸の仇は江戸で討つ”
私がフィジーで食べたかったのはマックではなくバーキンだ。
それを食べた今、復讐は成功した・・・
今回泊まるのも空近の歩けるウェストフィールドホームステイタイプだ。
暗闇の中、ややリスキーなきらいはあるが、途中で水を買いに寄ったキオスクのおじさんが日本に来たことがありやけにフレンドリーで、「朝はともかく、この時間なら大丈夫だよ」というアドバイスもあり、そのまま歩いて宿へと到着。
空港前のメインストリートと途中のスーパー、そして宿
翌朝も早い出発だった。
宿の人に歩いていくのはどうかと聞くと「酔っ払いが道路に寝ていて絡んでくるから危険」と言われ、やや悩んだがタクシーを手配することにした。ただのトランジットで訪れたフィジーのラストで襲われるなんて画竜点睛を欠くのは、エレガントな短期旅行者には似合わなかった・・・
2018.05.28(月)
早朝5時に起きて荷物を纏めて外に出る。
大雨だった。
これなら歩いても強盗の心配はいらないが、雨に濡れるのは確定だ。
濡れたプロフェッショナルもセクシーかも知れないが、少なくとも出国時に好ましい恰好とは思えない。
タクシー代は10FJD(約500円)、20分程度で歩ける距離にしては高いのかも知れないが、早朝&大雨なら有難い値段だ。
昨日タクシーに決めた自分のチキンぶりに感謝といった所だろうか?
そしててっきりタクシーと思い込んでいたが、宿のスタッフが車で送ってくれる形式だった。
彼が準備したりお祈りしたりするのを待って。予定の05:30時から少し遅れた05:40時に出発した。
宿
空港には05:50到着。離陸時間は07:30時なのでやや時間の無い中、すぐにチェックインしてイミグレーションを抜けゲートラウンジへと向かう。
財布には昨日、わざと残していたフィジードル。
ここで是非とも訪れたい場所があった。
そう、「BK!」だ。
ポツポツと客のいるカウンターに並び、モーニングセットの「ベーコンエッグマフィン」を手にする。
これで空港の内外両方のバーキンは制覇した・・・
左上:チェックインカウンター、左上:ゲートラウンジ。下段:バーキン
空港の内外。そして朝メニューと通常メニュー
私が食べたのは私の好みである典型的なメニュー一種類ずつに過ぎない。
だが、すべてのメニューを制覇するというのは現実的でない以上に無意味だ。
そう考えると、復讐としては完璧と言ってよいだろう・・・
珍しいプロペラ機、外は雨
フォース・ミッションを始めて、前々回と今回併せて、都合4度も入出国を繰り返したフィジーもこれで終わりだ。
もうここに来ることも多分ないだろう。
まだ見ていない場所も一杯あるが、その手の話をしたら世界中どんな国でも同じ状況だ。
旅行者はその国の一場面を切出し、自分の都合の良いように見て解釈する。それだけの存在だ。
少なくとも私は今回フィジーに訪れる事が決まった時から、行くと決めていた場所にこうして行けたのだ。
例えそれが「バーキン」だったとは言え、この国に思い残す事はもうなかった・・・