プロフェッショナル・ツーリズム 7つの鉄則

Category: G技術

 全ての物事には原則がある。

 本題であるG技術の話に行き着く前にそのバックボーンである「7つの鉄則」について少し書いておこう。


1.「全ての物事が自己責任では完結しない!」

 良く旅行者同士で交わされる言葉に「旅の責任は自己責任で!」というのがある。

 ただ現実はそうではない、死のみならず誘拐や強盗、盗難等旅行中は自分だけで解決は出来ない事は多々起こりうる。
 そういうケースになったら望むと望まざるに拘らず、必ず他人(政府であったり親族であったり)も巻き込んでしまう。
 この事は人間が社会的動物である以上は行動するにも、そして行動する地域にもある一定のルールや慣習というものがあり、旅行者もそのルールの下で動いている限り避けられない事だろう。

 そもそも一人の人間の活動自体が他者との交わりの上に成り立っているのだ。

 そして旅行者と言った所で所詮は人の世の中を動き回る存在に過ぎない。要するに自己責任だけで全てを解決できる訳など無いのだ。

 そこで旅行者が考えるべきは「リスクマネージメント」だろう。

 「被害にあった時、事が起きた時、どれだけ周りの人間にかける迷惑を少なく出来るか?」

 これを事前に考えておくべきだろう・・・



2.「旅慣れは絶対にしない!」

 旅行を長く続けていくと新しい国に入る時の警戒心が薄くなるというのは経験のあるところだろう。
 だが、ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。あなたがいままでどれだけの数の国を周ってようが新しく入る国の人から見れば「ただのパートタイムの旅行者に過ぎない」のだ。
 国が変わる地域が変わる、そうなればそこのルールもスタイルも変わってくる。旅行者が慣れているのは単純に移動と宿泊と観光の連続に慣れただけのことであって国そのものに慣れた訳ではない。
 どんな国でもあなたにとっては最初で相手から見た私はただの旅行者。そしてその国はあなたがどれだけ旅慣れたつもりになっても「ただの旅行者としてしか見ない」のだ。

 私は少なくとも新しい国に全くの無警戒で入った事は今まで無い。

 だからこそ、大抵の場所で安全でいられたのだろう・・・



3.「常に最新の情報を入手する!」

 旅行をするという事は見知らぬ土地に行くという事だ。
 ようするにそこがどんな所であるかは行ってみないと分からないのだ。
 そこで必要なのは情報である事は言うまでもない。
 自分の居る国居る地域、これから進む場所。可能な限り最新の情報を集める事を怠ってはならないだろう。
 
 日本に住んで生活していもニュースや新聞は見るだろう。日本ほど安全な国はまず他に類を見ない。
 これからあなたが行くのは少なくとも日本よりは危険な地域だ。

 だからこそ情報には余計に敏感にならなければならないだろう・・・
 それが危険や安全に関する物なら尚更であることは言うまでもない・・・

4.「相手が自分をどう見ているのかに気を配る!」

 一人で旅行をしていると往々にして自分の旅行の世界に没頭し、世界の中心が自分になり、他者が自分をどう見ているのかに気がつかなくなりがちだ。

 ただ、これはどんな世界でもそうだが自分がどう自分を思って旅行していても他人から見る目は違うのが原則だ。

 例えばみすぼらしい身なりをして旅行をし、僅かな予算で世界を周っている。とする。
 そしてあなたが「貧乏に見えるから強盗に襲われる事等ないだろう。」と、思っているとする。だが、例えばあなたが行く第三世界の国々の人から見たら、あなたは彼らには「旅行者は歩くATM」として見られている。ということは知っておくべきだろう
 年収400ドルに満たない住民達に取っては貧相な身なりをしてようと「遠く離れたその場所まで何100ドルも使って旅行してこれる」だけで十分に大金持ちだ。

 旅酔いして自分の世界に浸るのも旅行の楽しさの一つだろうが、それであっても常にその場所で自分がそこの人達にどう思われているのかを考えながら行動することは心掛けておいた方がいいだろう・・


5.「好奇心と同等の猜疑心を持つ。」

 遠く離れた異国にいる。その事実にあなたのロマンティシズムは刺激され、解放感に浸る事は疑う余地もない。
 そして旅行中に出会う感動、今まで見た事もない景色に心を奪われる事もあるだろう。
 その時が一番隙の出来る時だ。

 また普段ならシカトしてしまう人達からの呼びかけにも安易に応答し「現地の人がそういうから」と簡単に信用してしまうかもしれない。
 アクションを起こしたのが現地人からなら要注意だ。彼らはあなたが旅行者と知って声をかけている。その狙いがいつも必ずしもこちらに好意的な結果をもたらすとは限らない。
 旅行をしていると現地人の力に頼る時が多くなるが信用しても心のどこかにもしもの時のオプションを持つべきだろう。
 残念ながらこの稼業では信用し過ぎる奴は長生きできない仕組みだ・・・

 人間は無防備な時が一番弱い。「心のアラート(警戒信号)」はどんな状況におかれても生かして続けるべきだろう・・・


6.「決断を下したら後悔しない。」 

 旅行に限らず普段の行動はありとあらゆる決断の上に成り立っている。
 ただ日常生活なのであまり意識をしてないだけだが旅行中は具体的な移動方向としてダイナミックに目に見える形で出てくる。
 一つの決断を下すには様々な要因を吟味しなければならない、その段階では慎重であるべきだが一度動く事を決めたら少なくとも次の結節が来るまでは自分の下した決断に沿って最大限を尽くすべきだろう。
 進んだ時計の針は巻き戻せない。
 自分の次の目的地を楽しむなら決断前に考えた事をばっさりと切り捨て、そして新しい場所で何を見て何をするかを考えた方が余ほど有意義だろう・・・


7.「思い止まる勇気を持つ。」

 6番に矛盾するようではあるが物事を始めた後であってもだが新しい情報が入り、それが自分の行く先の危険を告げるものならば躊躇なく思い止まるべきだろう。
 一度乗ったジェットコースターを途中で降りるのは難しい。折角始めた事だからと心理的に後ろ髪を引かれる事は間違いない。
 それにそれを始めるのにかかったコストもあってもったいなくも思うだろう。 
 だが、そのままジェットコースターに乗り続けてしまったらその先にはクラッシュしかないだろう。

 私の場合も行く直前に情報を集めてこれなら行けると思った所であっても直前に中止した場所は何か所もある。
 実際に行っていたら安全に帰ってこれたのか?そうでないのかは当然行っていないので分からない。

 だが、少なくとも「あの時思い止まったから」こうして家でのうのうと42型のプラズマテレビを観賞出来ていると思っている・・・



7つの原則の終わりに・・・

 時間の経過は当時の思いを徐々に忘却の彼方に追いやっている。
 その月日が今回アップしたこのページだが纏まりを欠かせ、散文的になってしまっていることはこれを読んでいる皆にお詫び申し上げるべき所だろう。

 そしてこのページは今はまだ便宜的に「7つの鉄則」としたがこの辺りは今後思い出したりしたら数を増やしたり、また加筆訂正等してもいいと思っている。

 そこで鉄則と書いておきながらこの辺りは「フレキシブル(ようするに行き当たりばったり)」に対応しようかと思っている事をこのページの最後に付け加えておこうか・・・









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