アンゴラ
2005.08.13(金)
5ツ星ホテルに宿泊したことによって最早「5ツ星のツーリスト」と呼ばれることになったこのプロフェッショナル・デューク東城、次なる目的地はコンゴ民主共和国だ。
その為にパノラマ・ホテルを後にして次の目的地の経由地となるムバンザ・コンゴ行のミニバスが出るシュクワンザ・マーケット・エリアへ向かう。
タクシーをハイヤーして2000クワンザ(約2500円)、決して安くない値段だが5ツ星ホテルを去る儀式みたいな物だろう。たとえそれがどんな5ツ星であってもだ・・・
3泊の予定を5泊にしたことで予算は既に100ドル以上オーバーしている。ATMがどこでも使えるならこの100ドルという数字は大した金額ではないが手持ちの現金を消費してとなると話は違ってくる。かなりのダメージだ。
タクシーはロッケサンテイロ地区を越え、シュクワンザへ向かう
シュクワンザへ行く途中
そしてロッケサンテイロからシュクワンザまでの道中、結構印象的な光景だった。
10:00時にホテルを出たタクシーは1時間半かかって11:30時に郊外のシュクワンザに到着。
そして到着とほぼ同時にムバンザ・コンゴ行のミニバスが出発・・・私は勿論乗れずに・・・
『むぅ・・・・』
タクシーが待ち合わせ時間にきっちり来ていたら乗れたのに・・・
まあこうなったら仕方ない、タクシーのドライバーが探してくれた次のムバンザ・コンゴ行のミニバスを掴まえる事にした。1日1便ではなく乗客が集まり次第に出発するというアンゴラのシステムに救われたといえば救われた格好だ。
だが最初の乗客である私には次が何時になるのか?全く読めようもないのはジレンマだった。
これが私の乗るミニバス
私は仕方無しにブラブラとして時間を潰す、何時か出発するのだろう・・・
ブラついたシュクワンザ・マーケット
4時間待ってバスは15:30時に出発。
そんなに悪くは無い時間だ。
そしてその後は・・・
何故かシュクワンザの中をぐるぐると回って・・・
17:30頃、積んでた荷物を降ろし始める・・・
まだルアンダ市内を出てないのに・・・
そして乗客もどんどん降りていく。
『!!!』
私は慌ててドライバーに確認する、このミニバスはムバンザ・コンゴ行、それは間違いない、だがこの摩訶不思議な乗客の動きは・・・???
取り急ぎ私は自分の荷物を確保する。荷物と生き別れというのはツーリストにとって最悪の事態だからだ。
そして今まで乗っていたミニバスにそのまま乗り続ける。そりゃあそうだろう。
荷物と乗客を下ろして身軽になったミニバスはようやく出発。
軽快と言えば軽快だが・・・こんなんで本当にいいのだろうか?多くの乗客が置き去りだぞ・・・
なにはともあれこれでルアンダは脱出だ。
そして1時間ぐらい走ったのだろうか?ミニバスは何も無い隣町のカイソで停車・・・動かない・・・
『???』
停車中のカイソの街。夜なんで何がなんだかよく分からない・・・
訳もわからずしばらく待っていると・・・別のバスが近づいてくる
『!!』
『あっ!ルアンダで生き別れた他の多くの乗客たちよ!!』
バスは私のミニバスの横に停車して荷物と人を積みなおし、去っていく。
そしてようやく私のミニバスは出発・・・
この一連の奇妙な流れ・・・、不審に思って確認すると・・・
「いやぁ~、屋根に荷物を積載してたからルアンダ市内から出る検問でつかまって荷物をおろされちゃってさぁ~」
ということらしい・・・
『・・・』
『・・・・・・』
まあいい、何はともあれルアンダはこれで完全に脱出した。
だが・・・
だが・・・
このプロフェッショナル、どうしても言いたかった一言がある。
『お前ら何回も往復してるなら・・・』
『そんくらい始めに気付けやぁ~!』
という一言を・・・!