エジプト




2004.12.22(水)


ホテル朝0600時にチェックアウトしてラムセス中央駅に。プラットフォームは駅のツーリストインフォメーションに聞いて分かったが、どれに乗ればいいかなんて検討もつかない、そこらへんにいるエジプト人に聞いて何とか自分の車両の自分の座席に辿り着く。

こうして慣れ親しんだというよりは全く不慣れなまま終わってしまったカイロを後にして次なる目的地の「ルクソール」へ向かう事となった。

ちなみにルクソールへ行くのにはバスもあったのだが、ホテルの近くに駅があり、また「レールの上を走り脱線さえしなければ目的地に着く」電車の方がどう考えても安全に思えていと言う事もある。

そして何より当時の私には「バス亭を探し当てる」等というウルトラCに挑むだけの技量も経験も不足していた。

見た感じボロくて不安になったがアフリカ大陸最初の陸路移動は何事もなく目的地へと到着する。

ただ列車に乗って目的地に到着しただけだがなにやら大仕事を終えた様な感覚となる。
何事も初めてというのは思いで深くなる。

だが、感慨にふけるまもなく改札口から出た瞬間早速3人の男に取り囲まれた。ホテルのガイド達だ。

私はこの客引きというのはどうも好きになれない。それに宿泊するホテルは地球の歩き方で既にめぼしをつけていたのでこのガイド達に付きまとわれながらもテレカを購入して、早速電話をかけようとするとガイドの一人がこう話しかけてくる。

「俺がお前のかけようとしてる宿のオーナーだ…」

『・・・』

畜生、これじゃあテレカを買ったのにこれじゃ意味がない。もう1軒ほかのホテルに電話しようとすると別のガイドが話しかける。

「俺がお前のかけようとしてる宿の客引きだ….」

『・・・・・・』

人が折角なれない外国でテレカまで買ってホテルに電話しようとしてるのに・・・

これが「ルクソールの憂鬱」の始まりだった。

こうなったらもうコイツらで決めてしまおう。私は電話をあきらめてガイドの言い分を聞くと上中下ときれいに予算わけされている。テレカの使い道はまた後で考えるとして、結局予算が真ん中のルクソール神殿が見えると言うシャワートイレ朝食付、約900円のホテルに泊まることとする。

チェックインした直後に何となしに翌日のツアーに申し込む気にさせ、予約させてしまうあたりは〈流石は世界に冠たる観光地ルクソール、恐るべし〉と言った所であろう。

ちなみに今日の夕食はまたしてもマック、カイロと同じメニューを頼んだのに料金は1.5倍くらい高い。何故同じマックで同じメニューなのに価格が違ったのだろうか?

これも「ルクソールの憂鬱」と言えよう・・・


エジプト


2004.12.23(木)


昨日予約した0800時発のツアーは0830時に出発。
時間厳守の日本人である私と彼らの時間感覚は違うのだろう(この先アフリカ諸国を周るにつれ「Time is no money in Africa」と言うのが合言葉のようになっていた。それを考えるとたった30分しかずれていないエジプトは時間に正確といえるだろう)

私の泊まっているホテルからだけでなく他のホテルからも参加者がいる。合計で8人のツアー客に現地人ガイドとドライバー、それが一台のワンボックスに乗ってルクソール近郊の見所を周る。 

観光した結果はいうまでもない。元々気分は消化試合。何の感銘も受けることなく終わってしまう。

ハトシェプスト葬祭殿とその上からの眺め。


ハトシェプスト葬祭殿付近の景色


観光が終わって戻る時、一人のオーストラリア人女性がなにやら現地ガイドに抗議している。会話を拾い聞きしたらどうやら彼女は泊まっていたホテルから受けたツアーのコースと違っていた(様は訪れると言われていた場所をカットされていた)らしい。
ガイドは「ゴメン、それは俺の問題でなくホテル側に責任があるからホテルに言ってくれ」と喋っている。
オーストラリア人も「しょうがない」といった感じでガイド達に責任を追及するのはやめたが、こういうトラブルを聞くと何とも嫌な気分になってくる(私は前日訪れる場所全てを私を勧誘した客引きに書いてもらい、ツアーに出る前にそれをガイドに見せて間違いないかどうかを確認していた。そして私の場合は聞いたことと訪れた場所に間違いは無かった)

バスが市内へ戻り客をそれぞれのホテルへ戻す、その時ドライバーから「バクシーシ(喜捨、様はチップの事)」と声が、最初の客が断るとドライバーはドアを乱暴に閉じる。昨日客引きに聞いた時チップは込だと聞いているので彼のこうした態度というのはいい気はしない。この後数人客が降りたが彼の態度はいつも一緒だった。

私は明日移動する鉄道チケットを買うために駅で降りた。この時もドライバーは私に「バクシーシ」と言ってきたがそれまでの態度を見ていると払う気など起きようもない。背後で「バタンッ!」と大きな音でドアが乱暴に閉められる。
しかし最後まで気持ち良く観光させてくれないとは・・・

「ルクソールの憂鬱」はまだ続く。

チケットを買ってちょっと市内を散策する。

するとカイロでは分からなかったがここルクソールで気づいたことがある。
それは商店が客に対して変動相場制を取っていることが多いと言うことである。

例えば歩いていてちょっとコーラを見かけ「うーむ」と考えていると「5エジプトポンド(100円ぐらい)」と声をかけられる。
ちょっと高いなと迷っていると。4,3,2と下がり
「エジプシャンプライス!」
と得意げに言ってくる。

定価の国から来た観光客としては気分のいい物ではない。それに最後の「エジプシャンプライス」という台詞、同じ物を売るのに売る対象で値段を変えているというのは人を馬鹿にしやがってと思っても仕方ない事だろう。

まぁこれも「ルクソールの憂鬱」の一つというものだろう。

こういった事が会ったのでこの後は私は何かを買う時はまず数件周って相場をつかみ、最初からきちんとした価格を示してくれる所からしか買わない事にした。(最終的に値段を下げても最初にボロうとしてくる事が嫌だったからだ)


だが、悪い事ばかりではなかった。

私は一日20から30本吸うプチヘビースモーカーだ。煙草対策も抜かりなく、満タンのバックの他に煙草1カートンの入った免税店の袋を持ってエジプトに来ていたわけだがそろそろその命運も尽きようとしていた。
私の論理的な考えでは煙草のような嗜好品でこのエジプトでは1本1本ばら売りまでしている。
一本づつ買わなければいけないというのは一箱となるとかなり高い値段となるのはロジックの帰結としてはまあ順当なところだろう。

そうは言ってもなくなる前には買い足さなくてはいけない。
とりあえず中級っぽい煙草の値段を聞いてみる

『いくらだ?』 

「この煙草は6エジプトポンド(120円)、こっちは5(100円)、これだったら3(60円)」

『・・・』

いやちょっと待て・・・なんだその安さは?

こちとらもうバッグに入らないから嫌々ながらに目立つ免税店の袋に煙草をいれて『僕、ツーリスト、海外初心者ですう!よろしくっ!!』という雰囲気丸出しで過ごしてきたこの1週間の意味は?

免税店より安く売りやがってと言うより免税店のほうが高いなんて・・・

まあこれは思いもかけない幸運だ。私はワンカートン即買いして今後の旅行に備える事にする。

明日はアスワンへ。予定ではそこがエジプト最後の都市になる。


ホテルから眺めたルクソール神殿、中には入らず・・・


わざわざ歩いて夜景を見に行ったカルナック神殿。中には入らず・・・




追記:記事のタイトルは某コミックから引用。
しかし、勝手につけたこのタイトル通りの気分をこうも何度も味わうとは思ってなかった。

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