インド
アウランガーバード⇔ダウラターバード⇔エローラ
基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:328万7,469平方キロメートル※日本の約9倍、インド政府資料:パキスタン,中国との係争地を含む。(2011年国勢調査)
2.人口:12億1,057万人(2011年国勢調査)
3.首都:デリー
4.民族:インド・アーリヤ族,ドラビダ族,モンゴロイド族等
5.言語:連邦公用語はヒンディー語,他に憲法で公認されている州の言語が21
6.宗教:ヒンドゥー教徒79.8%,イスラム教徒14.2%,キリスト教徒2.3%,シク教徒1.7%,仏教徒0.7%,ジャイナ教徒0.4%(2011年国勢調査)
7.通貨:インドルピー 1Rs=100P(パイサ) 1Rs≒3円で計算。(実際は2.75程度)
※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2019.01.28です。
2007.03.22(木)
昨日仙石氏はのんびりと周りたいと言っていたので今日は別行動だ。
朝07:00時にホテルを出てバス停へ向かう。
バス停。下のバスは乗らずに撮影しただけ。
今日目指しているのはインドで最初に世界遺産登録されたもう一つのincredible、エローラ石窟群だ。
まずエローラというエロティックな名前に加え石窟はその読みからS〇Xを連想させる。
纏めて言うならば
エローラのS〇X寺院
この名前の響きだけで、男子たるものならこちらが本命の石窟寺院になるのは当然の理だろう。
昨日訪れたアジャンター等は所詮前座に過ぎないのだ!
ただ、この他に気になっている遺跡がある。
ダウラターバード砦
歩き方に「デカンの岩山をそっくり砦にした物で、その大きさと美しさは数あるインドの砦の中でも最高の部類に属する」と評されている。エローラの途中にあるので逃してはいけない狙撃対象だ。
ただ、どうやって行くか?が、問題だ。
バス停で思案していると、たまたま同じ目的地に行く若い浜田氏(仮名)と出会う。
2人なら動きやすい、そこにいたオートリクシャーのマッシー氏と交渉して一日300Rs(150/1人、450円)でハイヤーすることにした。
そんなこんなで時間がかかり、アウランガーバードのバス停を出発したのは08:00時。
2つの対象を狙撃するのに可もなく不可もない時間だった。
徐々に丘の上に砦が見えて来て、麓に到着したのは08:30時頃。
マッシーにここで待ってもらうように告げて浜田氏と一緒に砦を登っていく。
入場料はお馴染みの外国人料金で100Rs。世界遺産とまではいかないのでこの値段なのだろうか?
ダウラターバード砦
頂上へは1時間程度。
途中の景色も、頂上からの景色も周囲に遮る物が無いので確かに素晴らしい。
頂上へ向かって
ここが一番上
折角なので写真を撮ってもらった。
以前見た他の城と比べると、ここはあくまでも砦で華麗さに欠けるのは少し残念だったが、それでもこの景色を見るためにここまで来たと考えると満足のいく物だった。
少し下りながら
降りていく途中、少し薄暗い階段を下ろうとするとそこにいた現地の人が急にトーチを灯してくる。
『!』
即座に『No Thank you!』と答えるも「Tip」とお決まりの回答が。
当然のごとく断るが、高い外国人料金を支払いながら、所々で「余計なお世話でチップ請求」ポイントを設けられるとどうもげんなりしてしまう。
大分南に下ってきたとはいえ、やはりインドはインドでしかなかった。
階段を下りながら遺跡を眺めて
いよいよ向かうは本命のエローラだ。
前戯のダウラターバード砦で十分に気分を盛り上げた今、もうこの名前だけでエクスタシーを感じる程度には期待してしまっていた。
11:00時、到着して早速中に入って観光する。
ここの料金システムは不可思議で、最大の見所である第16窟、カイラーサナータ寺院だけ外国人料金で5USDor250RSかかるというシステムだ。
旅行でわざわざこんな所まできて、最大の見所を外して帰るなんて有り得ないので支払う一択なのだが、確かに現地人で何度も来る人には16窟以外は無料と考えると有難いのかもしれない。
ただ果たしてこれが本当に良心的なのかどうなのか?
インド人ではない私には分かりかねていた・・・
エローラ石窟群
中段:第5窟、下段:第10窟
最初に見てしまうと他が色あせると書かれていたので溜めに溜めてから、第16窟を訪れる。
見た瞬間にFalling Love
この石窟に一目惚れだった・・・
第16窟:カイラーサナータ寺院
軍艦がドッグに入っているようでカッコいい!
上段:カイラーサナータ寺院を遠くから眺めて
先のダウラターバード砦から眺めたデカン高原の景色も確かに良かったがここは簡単にそれを凌駕する。
エロとS〇Xに囲まれて眺めている筈なのに淫靡さは全く感じ無い。
それほどまでにエローラの、中でも第16窟は圧巻の素晴らしさだった。
4時間半たっぷりと堪能したので、ここを出たのは15:30時だった。
エローラを後にして。最下段はハイヤーしたマッシー氏のオートリクシャー、メーターは飾り
市内に戻ったが、観光はまだ続いている。
ビー・ビー・カ・マクラバー
タージ・マハルを模して建てられた廟があるという。
これは逃してはいけない・・・
ビー・ビー・カ・マクラバー
完全なシンメトリー・・・
スタイルは完璧だ・・・
だが・・・
薄汚れている所為で美しさは感じない・・・
さしずめ小汚いタージ・マハルと言った所なのだろうか?
ビー・ビー・カ・マクラバー
ガイドブックによるとタージ・マハル建築後、国費が傾いた後で建築された廟で、あちらほどの予算が使えなかったという事だ。
ただ、今なら整備さえすればエローラやダウラターバード砦と相俟って、ここも十分な見所になるのに、勿体ないというか残念さを感じてしまう。
ビー・ビー・カ・マクラバー
画竜点睛を欠く
これほどこの言葉が似合う名所も中々ないだろう
それだけでも見に来た甲斐はあった。
そしてもう一つ、中心から少し離れたパンチャッキーに訪れてもらう
アウランガーバード市内、パンチャッキーという灌漑施設。
全て見終わって市内に戻ってきたのは17:40時。
オーダーを誠実にこなしてくれて、かつ最初の約束の料金以外全く請求しようとしない彼を気に入ってしまっていたので、最後に私には珍しくチップを30Rs(90円)渡すことにした。
2007.03.23(金)
06:10時、同部屋の仙石氏がエローラ・ダウラターバード砦観光へ出発する。
ラホールで出会ってデリーで再会して以降、ここまで一緒に周ってきた彼とはここでお別れになる。
長身痩身で、冷静で物静かな彼と一緒だったことでどれだけ助けられた事か・・・
彼には感謝しかなかった。
加東氏もそうだったが、私の旅の共連れ運は最大級に良いらしい。
朝食を別のホテル、カルティキで摂り、荷物をピックアップして街を出たのは11:00時
左は宿泊したホテル・デプリーヤ、右はホテル・カルティキのBFセット
慌ただしく観光したアウランガーバードを後にした・・・
乗ったバス
Incredible! India!!(信じられない!インド!!)
漢に取って最高のエロとはエローラ!
ここで感じたエクスタシーは本物だった・・・