スロベニア


基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:2万273平方キロメートル(四国とほぼ同じ)
2.人口:約206万6千人(2017年1月(統計局))
3.首都:リュブリャナ(人口28万9千人)(2016年12月(統計局))
4.民族:スロベニア人(約83%)
5.言語:スロベニア語
6.宗教:カトリック 57.8%、イスラム教 2.4%、セルビア正教 2.3%、プロテスタント 0.8%、その他(含:不明・無信仰)37.7%(2002年国勢調査(統計局))
7.通貨:スロベニア・トラール(SIT) 1SIT=100ストティン≒70円(2006年当時:実質67円程度だったがイメージしやすいように端数を切り上げとする。なお、訪れた1月後の2007.01.01から通貨をユーロに変更)

※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2018.09.05です。

1.首都リュブリャナ到着
2006.12.01(金)

 ザグレブから2時間強の12時、スロベニアの首都リュブリャナに到着。

上段、途中駅。下2段:リュブリャナ


 宿に着くまでに途中にあったマクドナルドによりフィレオフィッシュのセットにチーズバーガーを付けて食べる。
 16トラール(1080円)と日本よりもやや割高だ。

リュブリャナ。ドラゴンが守る街らしく、所々で見かけた。


 イエメンで知り合い、ハンガリーで再会したハッピー嬢に教えてもらった街の中心にある雰囲気の良いリュブリャニツァ川近くの宿に首尾よく部屋を取り、外に出かける。

リュブリャナ市内。右上:聖フランシスコ教会。右下:プレシェーレン広場。


 スロベニア。と、言われてピンとくるものは恐らく少ないだろう。
 人口200万人程度の小国で、名前もスロバキアと混同しやすい。
 かくいうこのプロフェッショナルも首都狙撃手として東欧を志さなかったらまず見落としていた事だろう。

リュブリャナ 左最下段がオペラ座


 リュブリャナは首都とはいえ人口20万人程度、つい先日訪れていたザグレブでさえややもすれば閑散と感じていたのにさらにその1/4程度の規模の街だ。日本ののどかな地方都市と大して変わらない小さな街だった。

左上:国立美術館。中段:プラヴォスラヴナ教会


 それにそもそもここは英語で「Ljubljana」と表記されていても「はてさてどう読むのか?」と、フリガナ無しでは分かりようもない。
 そんなマイナーな首都だった。

最初に目指したティヴォリ城。


 歩き方の中欧に「見晴らしが良い」とは書いてなかったティヴォリ公園は、結局ただ散策しただけだった。

リュブリャナ市内


 公園から出てまた市内を散策する。
 次の目的地はこの街のメインディッシュともいうべき、最大の見所であるリュブリャナ城だ。

左上の丘の上がリュブリャナ城
 

 小高い丘を少し登って到着。時刻は15:30時。
 東欧の冬の夜は早いので城内を観光しつつ、夜景まで粘ることにした。

リュブリャナ城


城からの眺望
 

夜景待ちの間、エレガントにアイスコーヒータイムをチョコと一緒に


夜景


 丘の上から見下ろすリュブリャナの夜景は壮大さには程遠い物の、コンパクトにまとまっており悪くないものだった。
 満足して降り、街の中心の夜景を観光する。

リュブリャナの夜景

右下:三本橋トロモストゥィエ



 夜食はピザを2切れとコーラ。

 リュブリャナ城、ドラゴン、三本橋トロモストゥィエ・・・

 ここは想像以上に良い街だった・・・

2.2つの湖
2006.12.02(土)

リュブリャナ→ボーヒン湖→ブレッド湖→リュブリャナ


 友人の教えてくれたホステルは雰囲気は良かったものの朝食がつかないのが難点だった。
 そこで駅から徒歩5分程度にある朝食付きのホテル・パークへと移ることにした。
 
 昨日聞いたときレセプションの空いている時間は8時からの筈だったのに9時までオープンせずに足止めをくらい、ようやくチェックアウト。
 そして辿り着いたホテル・パークは一泊40トラール(約2800円)で2泊のつもりで100トラール(7000円)出すと、「お釣りが無い、俺は銀行じゃない」等とグチを言われる。
 こんなところに泊まる物どうかと一瞬悩ませたが、わざわざ宿を移ってきて、時間をこれ以上無駄にすると観光が出来なくなるのでHOT SPAR(コンビニ)で買い物して崩して支払う。

 今日はこんな閑静な首都でアフリカチックなスタートと出足は悪かった。

リュブリャナ市内。守護ドラゴンちゃん。ちょっと可愛い


 泊まるのはここもドミトリータイプだ。
 荷物を簡単にまとめ、直ぐにホテルを出る。
 今日は湖を2つ、狙撃する予定だった。

 最初の目的地はボーヒン湖。
 リュブリャナからバスで2時間、出足が悪かったこともあり、到着したのは12時頃だった。

ボーヒン湖まで


 ここはトリグラウ国立公園に囲まれた雄大な自然の中にある湖で、澄んだエメラルドグリーンの中で泳ぎ回る魚の群れが幻想的と言われる名所だ。

ボーヒン湖


 オフシーズンなので例によって観光客のまばらな湖畔でのんびりと佇む。
 そんな悪くない休日。

ボーヒン湖。中段の両側が平たく見える鳥がツボだったが名前が分からず


 それを十分に満喫・・・
 と、言っている暇はなかった。

ボーヒン湖


 見たい湖のメインディッシュはここではなく、ここから30km離れた別の場所だった。

 バスに乗り30分、13:20時にブレッド湖へ到着。
 早速全景を見るべく切り立つ崖の上にあるブレッド城を訪れる

到着。右上がブレッド城


 シーズンオフ、冬・・・
 諸条件色々とあるだろう・・・
 折角の高台からの景色は微妙だった・・・

ブレッド城から


 残念だったブレッド城を降り、今度は湖を歩いて周回する。
 
ブレッド湖


上段:湖の中にある聖マリア教会。下段は先ほど登ってたブレッド城


 ブレッド湖は周囲6km程度、遊歩道も整備されている。
 中心の聖マリア教会を時折眺めつつ、のんびりと歩き2時間程度で周り終える。

ブレッド湖周辺。


 
 16:30時、バスに乗りリュブリャナへ戻る。

 18:00時、すっかり暗くなったリュブリャナで、何の捻りも無いマックで夕食を摂り、ホテルに戻る。

リュブリャナ夜


 出足こそ悪かったものの綺麗な湖を2つ訪問出来たので悪くない一日だった・・・

3.3つの洞窟
2006.12.03(日)

1.12/3リュブリャナ⇔シュコツィヤン鍾乳洞。2.12/4:リュブリャナ⇔ポストイナ鍾乳洞⇔プレジャマ洞窟城


 移ったホテルの朝食はビュッフェタイプ、予算に制限のある長期間旅行者には有難い采配だ。
 ここぞとばかりにがっつりと限界付近まで胃に溜め込む。
 食べ過ぎるとトイレの心配が出てくるが、物価の高いヨーロッパで満腹になるまで食べるチャンスはこんな時しかない。
 その誘惑に1mmすら抗う事は出来なかった。

ホテルのバイキング。ドミトリータイプの部屋からの眺望もよかった。



 今日目指すのは世界遺産シュコツィヤン鍾乳洞だ。

当時アップした「謎の日常」「発見!暴走族!!!(リュブリャーナ:スロベニア)」の写真
日本語の落書きの意味不明さが新鮮だった。


 09:30時の鉄道に乗り、最寄りのディヴァチャ駅へは11:00時に到着

リュブリャナ⇔シュコツィヤン鍾乳洞 


 そしてここから5km離れたシュコツィヤン鍾乳洞へ歩いていく。
 メインストリートをテクテク歩いていくとその内看板も出てくるので迷い様も無い。

道中とシュコツィヤン鍾乳洞


 ここは歩いてみるガイドツアーだ。18トラール(約1450円)払ってツアーのスタートまでのんびりと過ごす。

 13:00時にツアーはスタート。

まずは鍾乳洞の入口まで・・・


ひんやりとした薄暗い洞窟を歩いて降りていく


何となくパムッカレ(トルコ)とかを彷彿とさせる鍾乳洞の棚


 一部工事中の為入れなかったが、観光地化があまりされていない洞窟を徒歩で回るのは中々に興味深い物だった。
 1時間半程度周りガイドツアーは終了。

世界遺産を示すプレート


 帰りもまたディヴァチャの駅まで歩いていく。
 実はバスもあったらしいが、今日はここだけの予定で時間もあるのであまり気にしない。

ディヴァチャ→リュブリャナ


 リュブリャナには17時に到着。
 イルミネーションがクリスマス仕様っぽくなっているリュブリャナの夜景は、昨日と違って見えていた・・・

リュブリャナ


 夜はピザとホットドッグ
 偏食の所為もあるが、マックとピザの繰り返しが定番だった・・・

2006.12.04(月)

 シュコツィヤン鍾乳洞観光から一夜明け、次に狙うのはこちらもまた世界遺産のポストイナ鍾乳洞だ。
 昨日より早い08:00時の鉄道でポストイナへ向かう。
 1時間ほど乗って到着、そこから2km程度歩いて洞窟へと向かう。
 シュコツィヤンより遥かに観光地化され、観光客も多いので、ガイドツアーもチケットを買ったら左程待つことも無く直ぐに始まる。

 洞窟に入るといきなりのトロッコ、このツーリスティックな感じがまた昨日と違って新鮮だ。

リュブリャナ→ポストイナ→洞窟


 料金は昨日と違って42.5トラール(約3000円)と倍以上の値段だ。
 スロベニアが如何にここを観光地として力を入れているかが分かる感じだ。

ポストイナ鍾乳洞





 シュコツィヤンを先に見ているので、ここの観光地化の進み具合が良く分かる。
 多くの観光客がいて良く整備されているので探検感は少ないが、これはこれで悪くはない。

最下段は「類人魚(Proteus anguinus)」と呼ばれるここでしかみれない両生類




 ツアーは1時間半、ヨーロッパ最大の大きさを誇るポストイナは確かに見応えがあった。
 年間80万人の観光客が訪れるのも納得だった。

 ただ・・・
 今日わざわざ朝早く出たのは、ポストイナだけが理由ではなかった。

 洞窟城

 名前からしてこのプロフェッショナルのロマンティシズムを刺激する、奇怪な城を訪れる為だった。

 ポストイナから約9km離れたこの場所には、平日だけやっているスクールバスに乗るのが一番効率的だった。
 実はポストイナを後回しにしてシュコツィヤンを日曜日に行ったのもこの平日のみのスケジュールに合わせるためだったのだ。

 12:35時、バスはプレジャマへ向け出発。
 13:00時には到着。同じバスで帰るのでここの出発時間を聞いてから城へ向かう。

 早速目にした洞窟城は、外観を見ただけでも来た意味があると思わせるほど、私のツボだった・・・

ポストイナ→プレジャマ


 入場券を買って中に入る。

プレジャマ洞窟城

拷問の展示物もあった



 ここの出発予定は13:45時、中々に興味深い城ではあったがじっくりと見てはいられない。
 足早に内部を堪能してまた城を後にする

 バス亭に向かいながら、時折振り返り洞窟城のベストな見え方を探しながら、写真を撮っていった・・・

洞窟城


 バスの出発はやや遅れた14:10時。

プレジャマ周辺


 到着したポストイナで鉄道を待つ間、散策しながら時間を潰す。

ポストイナ


 15:14時に出発した鉄道は16:20時、リュブリャナに到着。
 
 ホステルパークで少し休んで夜は人に会いに出る。

 ベオグラードで一緒に観光したメリッサ(「どこかグレーな街(ベオグラード:セルビア)」)とその友人のフランス人男性と食事の予定だ。

リュブリャナ


 街中を一緒に散策してから今日はレストランへ。
 少し悩んだけど食べたピザのミディアムは、食べきれずに残してします。
 彼らから飲みも誘われたが、ギブアップだった・・・

別れてからの景色


 今日は洞窟を2つに首都の夜景。
 そして思わぬ(といっても勿論メールで連絡を取って待ち合わせていたのだが)再会もあり充実した一日だった。

4.出国
2006.12.05(火)

 予定の観光を全て終え、今日が出国の日だ。
 ホテルをチェックアウトギリギリの11時に出て駅へ向かう。

途中で見た落書き


 駅でチケットを手配する。

 出発まで大分時間があったので日本へ荷物を送ることにした。
 まずGPO(中央郵便局)に行き、2kg程、そして駅付近の郵便局でさらに2kg追加して送る。
 GPOはそっけない態度だったが駅付近の郵便局は親切だった。

 ちなみに私は観光地図(主に観光案内所で貰える無料の物)を集めていて、紙は直ぐに重くなるのである程度たまると日本に送っているのだが、アフリカ時代からの用心で、大体2セット貰い、違う郵便局から送る事にしていたのだ。
 通常は国を変えて送るのだが、今回は時間が余っていたので同じ国の違う郵便局からという形にしたのだ。それに国にもよるがまとめて4kgにするより2kgづつ分割して送った方がここは安かった。料金は1個20トラール弱(1400円程度)、そんなに悪くない値段だ。 

 そうこうして時間を潰し、15:00時、鉄道はリュブリャナを出発

鉄道駅、乗った鉄道は中段右


 スロベニア

 慌ただしく過ごした4泊5日・・・

 訪れた2つの湖、3つの洞窟。

 首都リュブリャナの雰囲気の良さも手伝い、ここは想像以上に良い国だった・・・





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