ポーランド
通貨:当時のレート、目安なのでざっくりです
1zl(ポーランド・ズロティ)=100グロシュ=約40円
2006.10.16(月)
塩対応の世界遺産を終え、14:30頃に戻って来たクラコフ。
だが、このまま立ち止まる事は無い、今日の夜行で次の目的地へと向かうのだ。
まだ見ぬクラコフを狙撃すべく、相方のランナーと一緒に市内を駆け巡る。(←表現の問題で実際は歩いてます、念のため!)
戻って来たクラコフ
ここでは一つ、夜までにやらなければならない事があった。”ヴァヴェル城旧王宮”ここを訪れると共に竜の洞窟に入り、伝説の竜の像と言われる「ファイヤー・ドラゴン」を見に行くのだ!
実はこの「ファイヤー・ドラゴン」はわざわざこのヴァヴェル城(有料)→竜の洞窟(有料)という経路を踏まなくても普通に外から回って”タダ”で見れるのだが、大事なのはシチュエーションだ。例えば好きな人との初めてのデートでいきなりいかがわしいホテルに行ってから食事、映画館なんてルートを組み立てる者が誰も居ないように、旅行者にも旅行者のマナーというものがある。順路に沿ってテンションを上げてクライマックス、最も正統派のツーリストして知られるこのプロフェッショナルにとって、この手順は外す訳にはいかない。幸いにもランナーも同意してくれた。
ヴァヴェル城
ヴァヴェル城からの眺め。
『ふう~~~・・・』
オードブルとしては十分だ。むしろ全景好きな私にはこちらがメインディッシュになってしまう危険性もあるが、今回のターゲットは別だ。
3zlの入場料を払って竜の洞窟を抜ける。そして抜けたらそこにドラゴン・・・
『・・・』
『・・・・・・』
思わずランナーと目を合わせる
『火って噴いてる??』
そう、まだ明るかった所為もあり、炎が噴き出ている感じがしなかったのだ。
そしてしばらく二人で目を凝らしていると、何とか炎が出ているのが分かったが、それはいかにも竜らしい「ゴォォォォォォォ~~~」という勇ましい音でなく、時折なんか「パホォォ」っと妙に情けない音を出し、そこから僅かな炎が出ている程度だったのだ・・・
これがそのファイヤー・ドラゴン。炎の写真は何枚もリテイクした内で一番良いヤツ。ドラゴンレストランもあった。
『しょっ、ショボい・・・』
こんなことならわざわざ城と洞窟にお金かけてまで回り道までしてみるものではないんじゃ・・・
と、いう疑念は拭えないが、後悔後に立つ、過ぎ去った日々は取り戻せないから前を向いて残りの時間を観光しようと二人でまた動き出す。
クラコフ市内
ヨハネ・パウロ2世はもともとはクラコフ教区の出身。死後1年という事もあった大きな幕が飾られていた。
クラコフ中心、ちなみにここも世界遺産
時間はまだある、と、なると?リターンマッチもするべきだろう
市内
そしてヴァヴェル城とファイヤー・ドラゴン
『・・・』
『・・・・・・』
『さ、さっきよりマシだが・・・』
まあ夕方と夜、異なる時間帯で伝説の竜を見れたからそれで満足するべきなのだろう。それにもしこれがガッツリ炎を噴く作りにしていれば、火傷したり怪我したりもあるのだろう。”安全管理上の問題”ってヤツだ。それがたとえイメージを損なうものとしても今居る人に危害を加えて良い訳ではない。そう勝手に解釈して諦めることにした。
付近で見た夜景
駅付近でしばらくランナーと話し込む、彼とはこれでお別れだ。
クラコフ市街
ワルシャワからの3日間、ワルシャワ、クラコフ、アウシュビッツ、そしてビエリチェカと4つの世界遺産を楽しく、そしてペース良く周れたのは間違いなく彼のおかげだった。またの再会を期待しつつ、私はプラハに向かうことにした・・・。