Category: 激闘の記録!

最終地点狙撃(舞台国:ドイツ)


あらすじ

チェコを後にしてドイツ東部を点々としながら旅行の最終狙撃地点であるベルリンに到達しちゃったプロフェッショナル・デューク東城。
まだ全ての国に行った訳では無いのに、何故この地点を今狙撃したのか?

そして最終地点を狙撃したその先はあるのか?


どうなる?ゴルコサーティーワン!!


誰1人として全く気にしていないその「秘密のベール」が・・・


今ここに明かされる・・・



のか??




第1章(2009.03.11-15)

きっかけはひょんな事から始まった。

現在行っている「オペレーション・イリーガル」、3ヶ月間で入っている短期のバイト。金の無い現在、私はヨーロッパでフルに働くつもりだったのだが、プラハ(チェコ)で次の仕事地点であるヘルシンキ(フィンランド)まで間が空いてしまい、6日間程の時間が出来てしまったのだ。

この6日間、プラハからどこに行くのか?地図を見て考えを巡らすと旧東独地域で気になっている地点が数箇所、そして列車でたった4時間程度の所にベルリンが・・・

これまで私は敢えて避けてきた場所だが、これは最終狙撃地点にしたいという自らの希望もあり、そしてルート的にも上手く外してこれたからというのがある。
ただこの先日本に帰国してそしてこの先行ってない国全てを狙撃した後でやるとなると流石に次が何時になるかは分からない。
今回のこの不意な休暇はこの「最終狙撃地点」を陥とすにはまたとない機会だ。
人生においてここまでのチャンスはそうそう巡ってくる物ではない・・・

簡単に決意できた訳ではないが、つい最近まで約4年間続けてきたミッションの総決算として、そしてその流れの一貫として “今のベルリン”を見る事にした。


到着したベルリン中央駅、新築。右は地下。


そして地上ホーム。これはエス・バーン(近郊列車)、色合いがちょっとレトロなのが逆に良さを出している。



ヨーロッパの、それも首都の中央駅の駅舎は昔ながらの重厚な建物をりようしたいかにも威厳のありそうな感じをしたものが多いが第2次大戦の敗戦国であるドイツの駅はモダンな感じの物が多く、ベルリンの中央駅はなにやら近未来的な雰囲気を醸し出している。


憧れの、そして最終の目的地と決めていたこの街・・・

天気は生憎と時折雨の混じるぐずついた模様だったが、それでも私のこの盛り上がったテンションは下がる事は無い。

時間の許す限りこの街を歩いて、トラム(路面電車)で、そしてユー・バーン(日本の地下鉄)で楽しむ事にした。


先ずは世界遺産にもなっている博物館が集まった「博物館島」だ。私はここにある5つのミュージアムの中から2つを選んで中にも入ってみる。

先ずは外から見た一番有名な「ペルガモン博物館」と「ボーデ博物館」。


ちなみに写真は昼だが、ペルガモン博物館には木曜日の夜中に入っている。この日は通常閉館4時間前からは無料で2200時まで開いているのだが、私の訪れた期間に特別展が開催されており、無料の特典がなくなっていた。

そして訪れた「ペルガモン博物館」、中に大遺跡が再建されている。

これは古代ギリシャのペルガモンで発掘された「ゼウスの大祭壇」、高さ9.66mで再建されている。


「ミトレスの市場跡」 


そして一番気になっていて見たかった古代バビロニアの「イシュタールの門」


アレッポ(シリア)の赤の間?ちょっとうろ覚え、そして右は完全に忘れた。ただこれもデカイ。



こんなでかい物をわざわざ博物館の中で再建するその発想。スケールが大きいのは確かだが、ある意味馬鹿馬鹿しいとも感じられる。それゆえに十分に満足だ。


そして訪れたもう一軒は旧ナショナルギャラリー、ここはキチンと無料であった。

外観、そしてギャラリーに入った時の最初の部屋。


そして優美な展示室。


ちなみに地球の歩き方には「優美な展示室」が続くと書いてあったので絵よりも建物の中が見たくていったのだが優美と言えたのはこの一室ぐらいだった。これはちょっと不満。

ちなみにこの博物館島の横の道路では土日に蚤の市が開かれている。


そしてこれはその蚤の市に荷物を運ぶのに使われていた旧東独の名車「トラバント」





もちろんこの博物館島だけがベルリンの魅力という訳では無い。私はこの地点を皮切りに着々とベルリンの見所を狙撃して周る。





これは市の中心から少し離れた所にある「シャルロッテンブルク宮殿」。学割は効いたが中の写真は不可!



1943年に空襲で破壊され、戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとして残されたカイザーヴィルヘルム記念教会。


その中の天井、よく見るとひび割れが入っている。そして右は上の写真の手前にある新教会の中、青のステンドグラスの雰囲気は良い。



首相府とその向かいにあった建物


戦勝記念塔ジーゲスゾイレ


これは1965-73年に建てられた高さ67mの塔。上にも登れるが他に登りたい所があったのでここには登っていない。


ベルリンで一番美しいといわれるジャンダルメンマルクト、写真はその一角に建つフランスドーム。


雰囲気は良いが“美しい”というにはいささか気が引ける。


ベルリン発祥の地の一つであるニコライ地区にあるベルリンで一番古いニコライ教会



そのニコライ地区にあったマネキン人形、遠目には本当に人が座っているように見えた程に良い出来。




赤市庁舎という仇名を持つベルリン市庁舎。



ホーエンツォレルン王家の墓所があるベルリン大聖堂。夕方と夜の写真。




ここの天蓋は114mあり、270段の階段を上がって天井ドームにも入場できる。ベルリンで登った建物の中ではここからの景色が一番良かった。

これはそこから見たジャンダルメンマルクト付近。



1871年にプロイセンによるドイツ帝国の首都となったこの街は第2次大戦で破壊され、そして東西ドイツ分断の地ともなっていたのでいわゆるヨーロッパ風の趣のある旧市街というのは私の目からは探し出せなかった。

だが、そこは憧れの場所だ。私にとってはそれすらも新鮮に見えていく。

第二章

これは有名なレゴランドのレゴ(子供が良くやる組み合わせ式のブロック)で作った人形。


そしてアインシュタイン、実に凝っている・・・




これはベルリンのトレンドの発信基地とも言えるミッテ地区にあるハッケシャーホーフ。

外から見るとただのビル、旧東独のマスコット的な信号のキャラであるアンペルマンの店「アンペルマンギャラリー」もここにある。


ちなみに“ホーフ”とはドイツ語で“中庭”を意味する。ここは建物の中に中庭が続き、それに面しておしゃれなショップやカフェが入っている。








ベルリン・・・

街並として見ればずば抜けて凄いと言う訳ではない、だがこの街の持つ雰囲気やその歴史から来る空気は私にとって心地好い。
また猛烈な勢いで都市として再構築されているので新造建築物や建設中の建物が多く、そのモダンなデザインはここがこれからの街だということも現している。



旧東独と西独の境界となる「チェックポイント・チャーリー」


ここで記念スタンプ(有料)を押してもらえる。



面白い照明のビル、店の壁に貼り付けられた自動車。



ポツダム広場付近にあるソニーセンター



アレキサンダー広場近くにあるテレビ塔。



ドイツ連邦議会議事堂。屋上に上がれる。




そしてブランデンブルク門




ベルリン・・・


発展する街・・・



私はこの街を見て、過去の旅、過去に訪れた都市を振り返りこう思いを巡らせていた・・・



私が今までに続けてきた旅行、様々な国。それはあくまでも“その時、その場所”で見たものだ。
人が成長する様に時代と共に都市も移り変わってゆく。

私が旅行を好きな第一の理由は「知らない街をただ気ままに歩くのが好きだから」だがそれは一度行けば終わりという物ではないだろう。勿論時間や予算の制約はあるが、一度目には一度目の、二度目には二度面の発見や新しい楽しみは出てくる。

ある有名な小説の一文に「旅は老いる」という言葉があった。今まで出会った多くの旅人がこの趣旨に賛同する。例えばヨーロッパで教会を一杯見続けていると「教会にはもう飽きた」とかアラビア圏にしばらくいると「モスクはもういい」という感情がそれを肯定づけている。そして「旅に飽きてきた」と、だが、果たしてそうなのだろうか?

見ている物全てはあくまでも「その時、その場所、その人の感性で」見ているだけだ。一つ物を見るだけでもその季節や時間帯、一人で見ているのか誰かと一緒に見ているのか。一つとして同じ物ではないはずだ。
それは旅に限らず日常生活でも同じだろう。同じ一日というものは決して二度訪れる事は無い。

だから私はこう思う、「旅は老いる」等ということは単なる方便だ。ただ「飽きた」と思っているだけだと・・・。感性や感動の磨耗、それが問題なのだろう。だが、世界はそんなに狭いのだろうか?私はこの4年間、160を超える国を行き500を超える都市、場所を訪れている。それでもまだまだ見てない場所が残っている、だからこそこう感じる。「世界はそんなに簡単に飽きるほど狭くは無い」、と。

そして私はこう考える「私の旅行はこの感覚の残る限り、飽きる事も老いることも無い」

と・・・



ドイツの首都、そしてこれからも発展し続ける街ベルリン・・・


私の旅行の最終目的地・・・


ここに到達した今、私は気持ちも新たにこう決意する。



私が見たベルリンは「今、この瞬間のベルリン」だ。


またいつか、ここを見に帰ってくる。と・・・





そしてここに宣言しよう。


このプロフェッショナル・デューク東城、



これでこの私の旅行は何時までたっても


「”パリ発ベルリンへ”のヨーロッパ旅行」


であり、この私はこれからも


「エレガント・ヨーロッパツーリストである」



と・・・

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