フィジー
※地図はtravelers cafeへ提供された武揚堂社の物を使用。
地図はWikipediaから
フィジー 基礎データ(外務省HP2018年より抜粋し一部加筆)
1 面積 1万8,270平方キロメートル(四国とほぼ同じ大きさ、300余の火山島と珊瑚礁からなる。)
2 人口 約90万人(2016年、世界銀行)
3 首都 スバ
4 民族 フィジー系(57%)、インド系(38%)、その他(5%)(2007年、政府人口調査)
5 言語 英語(公用語)の他、フィジー語、ヒンディー語を使用
6 宗教 フィジー系はほぼ100%キリスト教、インド系はヒンズー教、イスラム教。
全人口に占める割合はキリスト教52.9%、ヒンズー教38.2%、イスラム教7.8%
7 通貨 フィジードル(FJD) 1FJD≒50円(実際は52円)
2018.05.24(木)
キリバスを抜けて目指した先はフィジーの国際空港があるナンディー、2年前の2016年、旅行再開時に既に訪れていた国だ。
好きだからまた行くのか?
そうではない。
一度見終わったこの国、この町に特に用はないし、独自の通貨を持つから滞在分の両替も気にしなければいけない。やり過ごせるなら避けたいのが本音だ。
だが、ここを経由しないと効率的に次の国に進めない、というよんどころない事情からの寄航だった。
タラワからナンディーまで
避けれない物なら仕方が無い。どうせ行くならと割り切って何か楽しみを見つけるしかないだろう。
今回泊まるのは空港から歩ける距離にある宿だった。
空港ホテルほどではないが、それでも駅近ならぬ空近の宿というのはトランジットの王道中の王道だ。
そんな制限の中、何があるのだろうか?
ふと、頭の中に浮かんだものがあった。
『BK!』
勘の良い識者ならこれですぐにピンと来るだろう。
「BK」とは日本でもお馴染みの「Burger King」だ!
ミクロネシア以降、世界的なファーストフードはついぞ一件もお目見えしていない。
フィジーなら以前訪れたときに「Mac」も「BK」も行っている。
そして朧げな記憶ながら確か空港内に「BK」はあった筈だった・・・
私の様な偏食家に取って、確実に食べれるものがある、それだけでそこはセーフティーゾーンになる。
そして元来チープ・フード好きなので、バーキンにせよ、マックにせよ、それがあるというだけでテンションは上がる。
フィジーに到着する前に既に頭の中は「BK一色」となっていた・・・
FJ243便は15時に到着。
パッセンジャーボーディングブリッジ(搭乗橋)を渡り、建物に入り廊下を歩くと「バーキン」が見える。
『!』
この段階で見えるという事は、ゲートラウンジ内にあるという事だ。
ターミナル内には無いかもしれない。
荷物をピックアップして税関を通り抜け、空港のロビーに出る。
そこで何故か現地の人と、明らかに日本人の若い男性が一緒に立っていたツーリストインフォに聞くと、「ゲートラウンジ内だけではなく、そこのドアを出て右に1分ぐらいいった所にもあるので大丈夫ですよ」という事だった。
『そっか、空港を出て右に1分か・・・』
所定の両替などを済ませ、宿に向かう為に空港を出て大通りを歩く。
1分どころか5分歩いてもまったくBKは存在しなかった・・・
空港。右下は出て15分ぐらいの所にある歩いて行ったウエストフィールド・ホームステイ
宿の人に聞いてみると
「BKなら空港近くにあるわよ!」
という事だ。
どこかで何かを間違えたらしい。
とは言いつつ、一度探せなかったものを探しに空港に戻るのも空振りが怖い。
クイーンズロードをナンディー方向に行けば何かあるのは知っていたので、宿から大通りに出てそちらへ向かう事にした。
ウエストフィールド・ホームステイ近くとクイーンズロードと食堂
世界的チェーンを諦め、ローカルなファーストフードに寄って食べたのはチキンカレー
可もなく不可も無しだった・・・
取り敢えず宿で食べるちょっとしたものをスーパーで買い込み、戻る。
虹と夕日は楽しみにしていたBKを逃した私を慰めるかのような情景だった・・・
クイーンズロードのスーパー。2年前にもこの近辺には歩いてきていた。
宿はホームステイタイプで、トイレシャワーキッチンが2部屋共同の作りになっている内の1部屋をシングルで借りているが、私以外のもう一部屋はカップルで今一つ寛ぎきる事が出来ず、一晩を過ごす事になった。
2018.05.25(金)
翌日、離陸時間は13:50時と急ぎではなかった。
のんびりと朝食を摂り、部屋で11時までのんびりとしてからチェックアウトをして歩いて空港へ向かう。
宿の朝食と空港まで
『BKは?』
ふと、昨日のインフォメーションでの情報が気になって探してみると出国ターミナルの直ぐ近くにあった。
どうやら「ドアを出て右」を勝手に「空港を出て右」に解釈して自爆していたようだ。
ただ朝食は済ませてしまっていたので、もう寄る気にはならなかった・・・
出国ロビーとバーガーキング。下段2枚はゲートラウンジの免税店や待合スペース
私を載せたFJ853便は順調に離陸
FJ853便と上空からの景色。次の目的地まで短時間で着くので軽食だった。
BKを逃したフィジーを後にして目指す先は日本でもお馴染みの・・・
とまでは言わないが、少なくともこれまで周ってきた新規3ヶ国よりは知られていそうなガイドブックにも普通に載っている”あの国”だった・・・