帰国後に記事を書いているため、実際のアップ日は2017.11.22となります。
ニュージーランド
基礎データ(2017外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:27万534平方キロメートル(日本の約4分の3、メインランドは北島と南島に分かれている)
2.人口:約469万人
3.首都:ウェリントン(約20万人、世界最南端の首都。尚、最大の都市はオークランドで人口約120万人、いずれも北島内)
4.民族:欧州系(74%),マオリ系(14.9%),太平洋島嶼国系(7.4%),アジア系(11.8%),その他(1.7%)
5.言語:英語,マオリ語,手話
尚、今回の通貨に関しては実際レートではなく、私の引き出し手数料など考慮したうえで分かりやすく1ニュージーランドドル(以下NZ)=80円とします。
2017.11.03(金)
11/1から続いた長時間移動に引き続き、夜月の撮影とよく考えればウェリントンでわざわざやる事ではないものに手を出して遅く寝た結果、朝の出足はやや鈍ったがそれでも宿前のニュージーランド銀行を改装した瀟洒なバーガーキングでモーニングセットを頼み、一度宿に持ち帰って食べることにする。
バーガーキングを宿の前の通りからみて
食事をして一しきり落ち着き、雨が降っていたのでこのままのんびりとしたい気はあった物の、外に出ることにする。それはそうだ、今回周るのはたったの3ヶ国、ニュージーランド以外はミニ国家との言うべき小さな島国で、首都狙撃手としての本領を発揮するのは唯一ここウェリントンだけなのだ。さらに短期でここは2泊とは言え、観光でフルに使えるのは今日のたった一日だけと時間も限られている。無駄にするわけにはいかない。私はただの物見遊山や遊びに来ているわけではない、観光しに来ているのだ!!(物見遊山や遊びで来ることを観光と言います)。やれる限りウェリントンを見尽くさなければならない・・・
そして早速港へと向かう。南太平洋クルーズ、このプロフェッショナルには欠かせないイベントだ。
12:00時、船は港を出発して20分ほどかかるサムズ島へと向かう・・・
港とボートから見たサムズ島
「えっ?サムズ島ってウェリントンは???」
ぶっちゃけ、ウェリントンの中心部と考えると所詮は人口20万と日本でいう中都市程度の規模の広さしかないこの首都の、それも中心部の見所と考えると今日わざわざ観光しなくてももう「大体は見たよ」と言える程度に昨日既に済ませてる・・・。
今日は丸一日かけて中心街以外のちょっと気になるところを見れば良いだけだ。
そしてその選択の一つをクルーズにしたのは、勿論洋上から見るウェリントンというのに魅力を感じたからだし、さらにサムズ島はさほど離れていないのでそこからも街の遠景が見えるからからだし、それ以上に「今回も南太平洋をクルーズした」と帰国後に言えば、ニュージーをあまり知らない人に「如何にもリッチでエレガントな旅をした」とプレミア感も強い印象も付けれるからなのだ。そう、旅行で大事なのは既成事実によるこういったイメージ付けだ。雨で大した物が見れなかったとしてもそれは誤魔化せば良い。「何を見たいか?」「何に興味を感じるか?」等は些末な事、帰国後の世間体こそ旅行中一番気を付けなければならないのだ!!
「えっ?つい前回の記事(旅する理由(ウェリントン:ニュージーランド))と言ってることがまるで違う」って??
「万物はルーティンす」というヘラクレイトスの言葉にあるように、日々同じ事は何一つない、変化するのがこの世界だ。それに「士別れて三日なれば割礼して相待すべし。」と、三国志時代の呉の猛将の呂蒙の言葉にもある通り、人は進化する生き物だ。有名なダーウィンは「唯一生き残るのは変化出来る者だけだ」とも言っている。
あらゆる気象、条件に合わせて自らを変化させ臨機応変に対応する。そう、その時のご都合と気分だけで適当に記事をアップするこの「朝令暮改スタイル」こそこのプロフェッショナルの本領なのだ!!
サムズ島。自然保護区に指定されているので左下の小屋で簡単な検査(持ち物のチェックなど)を受ける
計算外があるとしたら、そのままほぼ乗り続ける形で洋上と島からウェリントンが見れれば良いだけだったのに、「すぐ戻っては折角のサムズ島が楽しめない」というチケットオフィスのお姉さんの粋な計らいのせいか、帰りの便を15:20分にされてしまったことだろうか。
(※サムズ島の便は一日3便で、ウェリントン→サムズ島経由→デイズベイ行でサムズ島は途中下車なのでデイズベイから戻る船にまた乗るつもりだった。ちなみに時間はチケットに書かれただけで指定では無いのでとっとと帰ろうとしたら出来た筈。)
「(実は用のない)この島でどう過ごそうかな・・・」
サムズ島は一周大体45分程度らしい。2時間以上はある。街に戻るのは16時頃になるので肝心のウェリントンを見る時間が減ってしまうし、島に何か興味がある訳ではないが「ウェリントンでちょっとフェリーで気軽にクルーズすればこんな島に行けるんですよ・・・」というのも旅行のイメージを良くする一つの戦略と考えれば、これはこれでありだろう。
サムズ島の道とそこからみたウェリントン、時折レンズに水滴がついてしまっているのは小雨のせい
そしてモンスターで上の写真の左下と同じ場所から撮影したもの。防水でないので長時間粘れず。
普段使いのオリンパスに戻して、灯台とその付近から
島の丘の上の一番見晴らしの良い所から。
上に鳥がいて、人をそれほど警戒していないのか?結構近づけたのでモンスターと余り変わらない大きさで撮れた
羊が放牧されていて通路を塞がれたり、また子羊が親と絡んでいるのが見れたりした
丘からやや下ったところでアイサイトがあり、そこで雨を凌ぐ。右下のキウィは中のテレビから撮影
酷くは無いが止まない雨の所為でこの島の全てを見たと言えるまでは動きつくせなかったし、折角持って行ったモンスターも殆ど活躍の場が無かったが、それでも自然保護区に指定されていたこの島は散策したり休んだりするのに程よい広さで、長いと思っていた2時間も割に早く過ぎ去ってしまっていた。
帰りの便を待って。上段の鳥へは遠慮しながら1mぐらいまで近付いたが雛鳥を抱えているせいか逃げなかった。
ウェリントンへは16時前に到着。日没の20時までまだ時間はある。
「次はヴィクトリア山だな・・・」
ウェリントン中心街東にある200m弱のこの場所からも中心街の良い景色が眺められるらしい。シェイプアップベルトを巻いている今、サムズ島に引き続きトラベルダイエットには程よいターゲットになるだろう・・・
港周辺の景色。上段右は「ケンケンパー?」、中段左はカフェショップ、下段左は博物館。下段右は駐車場
ウェリントンの信号。場所により雨除けがある。ちなみにニュージーランドの歩行者用信号は押して緑に変わっても直ぐに赤の点滅になり、場所によっては点滅しながらカウントダウンが始まるので「煽られている気がして急いで渡らなければいけない」と思わされる。
港からヴィクトリア山へ。下段左は頂上っぽいが、そこから少し上がった下段右が頂上。
ヴィクトリア山頂からの景色
ヴィクトリア山頂から少し離れた別の展望箇所より、写しているのは中心街から反対の山の向こう側。空港もそちら側
頂上には17:00頃には着いてしまっていた、ここで夜景も見たいという想いはあったが、雨の中3時間も何もないここで粘れるだけの材料は無い。地図を見て街からは少し離れるがオリエンタル・パレードと、ネーミングがこじゃれた湾沿いの通りへと抜けて降りることにした。
オリエンタル・パレードまで。住宅街や教会、ちょっとお洒落な邸宅など
オリエンタル・パレードは洋上から中心街を眺めるのに似た景色が眺められる。全景フリークとも言われるこのプロフェッショナルには丁度良い散策コースだった。
オリエンタル・パレードから
街中には18時頃、雨の為、空は薄暗いが日没までまだ時間があり、観光を終えるにはまだまだ早い時間だった。そのままキューバ・ストリートを歩いてみる
キューバ・ストリート、下の灰皿は宿の目の前。宿内禁煙なので電子タバコはここで吸っていた。
これぐらいでは時間は潰しきれない、ちょっと考えて先に食事をすることにした。夕食はもちろん昨日行って美味しかった「アブラケバブラ」で今回はピザも足してみる、もちろんこの料理がニュージーランドと何の関わりもない。というのはそもそも旅に食事を求めないこのプロフェッショナルならではなのだろうか・・・
アブラケバブラ、そういえばケバブ屋なのにケバブすら食べてない・・・
食事を終えた頃、丁度日没を目指すのには良い時間になる。曇天というネックはあるが、それでもサンセットは狙わなければいけない目標というのがプロフェッショナル・ツーリストの辛い所だ。ヴィクトリア山?ちょっと遠すぎる。となるとケーブルカーがターゲットだ。
ケーブルカーと山頂から
予期してなかったが、たまたまケーブルカーの150(115?)周年の記念日であったらしく、中には飾り付けがされ、途中駅でアイスやチョコが乗客に振舞われ、17時に閉まるケーブルカーミュージアムがオープンしているというサプライズな喜びはあったが、肝心の夕日はこの空模様では全く見れず、夜景も少し粘るもあまり良い感じにはならず、20:30頃にはまた下に戻ることにした。
ケーブルカー、トンネルの電飾
宿の近辺に戻ったのは21時頃、「これで終わりかな・・・?」と考えもしたが、ケルバーン(ケーブルカーの頂上のある地区)からの景色が自分の中では今一つと消化不良だったこともあり、夕方歩いたオリエンタル・パレードへ向かうことにした。
止まない雨の中、30分程度歩いて見晴らしの良かった場所に行ったが、離れてみるウェリントンの湾沿いからの景色は夕方ほど良いものには思えなかった。それでも見ないまま終わらせるよりは遥かに良いと自分で自分を納得させまた戻る。
オリエンタル・パレードからの夜景
宿に入ったのは22時を過ぎてから。結局フルで観光してしまった形になる。出発は明日なのでこれ以上ここを観光することはもうないが、それでも制限時間の中、見れる限りを見たといえるだろう。ダイエットにも少し役立ったはずだ。
私はウェリントンに満足を覚えていた・・・
そして同時に新たなる懸案も産まれていた・・・
「いきなりクライマックス!」
美味しい物は後に食べる主義のこのプロフェッショナル・・・
冒頭にも書いたが今回周るのはたったの3ヶ国、ニュージーランド以外はミニ国家との言うべき小さな島国で、首都狙撃手としての本領を発揮するのは唯一ここウェリントンだけなのにもうこの「ウェリントン」という旅のメインディッシュをもう食べてしまったとしたら・・・
「はてさてこの先私はどう観光すれば良いのでしょうか???」
先行き不安である、と言わせて頂こうか・・・