日本
2017.09.27(水)
渡航先の変更を余儀なくされてから慌ただしい毎日だった。幸いにして入院した同僚も無事退院して10月からは職場復帰が決定。これで後願の憂いも無く、旅行計画が練り直せ、大体のプランが決まっていた。
今回は15日間の枠組みの中でアジアの島4ヶ国の首都狙撃を狙うつもりだ。
最初の計画の南太平洋だと距離的に遠く、また小さな島国を狙うとなると便数もかなり限定されるので短期間だと難しい、ただ島国とはいえアジアならそれなりに利便で、ルートも組みやすいので丁度良い塩梅になる。
もちろん最初の狙いを外しての第2案なので、諸手を挙げての歓迎というわけではないが、限定条件下ではまあ悪くはないだろう。災い転じてなんとやらというやつだ。
格安航空券のサイトを調べて日程案も決まる、もう予約してもと思ったが、渡航期間は11/1-11/15の予定だ。勤務先で何かあって急遽キャンセルになるのも怖いのでギリギリ1ヶ月前にチケットを取ろうとまだ入手は控えていた。
そしていよいよ購入と意気込んでいたところ、不意に新たなニュースが目に留まる。
「バリ島避難者7万6千人超え!(9/26、火山噴火の恐れがあるため)」
「・・・」
「・・・・・・」
今回の計画は日本→フィリピン(マニラ)→ブルネイ→インドネシア(ジャカルタ→バリ島)→東ティモール→インドネシア(バリ島)→日本
のつもりだった。
このルートのミソはバリ島で、ここを介すると日本、東ティモールへのアクセスが極端に楽にかつ安く出来る唯一の場所で、だからこそ首都でないここを敢えて旅程に組み込んでいたのだったが・・・
すでに避難民が出て、かついつ噴火するかどうかわからない火山を抱える島、日程を考えると噴火してないにしても予断は許さず、噴火したらしたで完全にアウトというのが現状だ。仕事休みの休暇で敢えてそこに踏み込むというのは良識ある社会人としてはNG行為に当たるだろう。
と、なると・・・
最初の計画が潰れて、せっかく練り直した計画もまさかのこのタイミングで全てご破算になり、また新規計画を立ち上げなければいけないということに・・・
「うむぅ・・・」
ここはこのプロフェッショナル、今の心情をこう表現せざるを得ないだろう。
災い転じてファック・ユー
と・・・