アメリカ
ニューヨーク
USA基礎データ(2019外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル,50州・日本の約25倍)
2.人口:3億2775万人(2018年5月 米国国勢局)
3.首都:ワシントンD.C.(人口約60万人)
4.民族
5.言語:主として英語(法律上の定めはない)
6.宗教:信教の自由を憲法で保障,主にキリスト教
7.通貨:アメリカドル 1USD=100C(セント) 1USD≒115円で計算。(換金レート考慮し、さらに分かり易くするためやや割り増し。クレジット払いで計算すると実質113円程度だった)
市街図
サブウェイマップ+書き込み(MTAネットワーク公式ページより)
※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、しばらく経ってから記事を書いているので実際のアップ日は2020.07.10です
2019.06.10(月)
今日が観光のラスト・デイ
忙しく動き回った2日間のお蔭で、今日は少しゆっくりと周れそうだ。
今日の観光のメインディッシュは2つ。後はサイドメニューなので行ける時間があれば立ち寄れば良い。
朝食の冷凍食品のピザを食べながら何となくの計画を立て、10時にホテルを出る。
アッパー・ウエスト・サイド
外は予報通りの雨、元々それを見越していたので困る事も無い。
そう、プロフェッショナルの行動は何時だって予定通りだ。
10:20時
最初に訪れたのは同じアッパー・ウエスト・エリアにあるアメリカ自然史博物館
ニューヨーク・パスの特典で殆ど並ばずに入場。
アメリカ自然史博物館
見応えのある博物館だが、心をここに留めてはいけない。
大事なのは元を取る事だ。
ガイドブックを眺めつつ、ハイライトを足早に見て回る。
気になっていた鉱物コーナーが閉鎖していたのは残念だが、時短と割り切り諦める。
それでもここを出たのは12時前。
約1時間半があっという間に過ぎていた。
アメリカ自然史博物館
次に本日のメインディッシュの一つ、世界三大美術館の一つとも言われるアッパー・イースト・サイドのメトロポリタン美術館を目指す。
※三大には諸説あるがルーブル美術館(フランス・パリ)、メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク)、エルミタージュ美術館(ロシア・サンクトペテルブルク)、プラド美術館(スペイン・マドリード)の内3つを選ぶことが多い。4大なら全部カバーするので無理矢理3つにまとめる必要もないかと・・・
アメリカ自然史博物館からならセントラル・パークを横断するのが最短ルート。
あまりにも有名なこの公園間近のホテルに泊まりながら、入るのは初めてだ。
晴れた日ならまた別の楽しみもあったかもしれない。
だが、残念な雨に最短距離を横断するだけが精一杯だ。
セントラル・パーク
15分ほどで横断してメトロポリタン美術館に到着。
外で結構並んだが、中に入ってセキュリティー・ゲートをくぐった後はニューヨーク・パスの特典でチケットが簡単に手に入る。
メトロポリタン美術館、行列から中まで。中国製って・・・
名にし負うこの美術館、本気で見るならたった1日で終わる訳が無い。
だが、短期決戦の旅行者にそんな暇はない、かつてフランスのルーブルを訪問した時と同様に、ガイドブックの「これだけ抑えとけマップ」を手掛かりに一気に攻略に入る。
館内
美術大出身の姉と同じDNAを両親から「出涸らし」という形で深く濃く受け継いだのがこのプロフェッショナルだ。
真贋の見極めの全く効かない審美眼の元、地図を片手に瞬間瞬間の美を楽しむ。
※ガイドブックに載っている美術品を見つけ、コレだ!と、満足しているだけとも言います。
館内
分かったような、分からないような、足早に無理矢理見所を終わらせて外に出る。
時刻は14:20時。
ただ通り過ぎるだけでも2時間以上かかるのが、この美術館の恐ろしさだろう。
確かなのはパスの元をまた一つ回収したという、金銭的な満足感。
メトロポリタンはこれで十分だ。
たが、私の芸術的な才能は一つの美術館で満足することを許さない。
14:30時
さらにそこから近いグッゲンハイム美術館を訪れる。
旅行で大事なのはイメージ造り。
誰しもが知っているメトロポリタンだけで終わらせるのなら、それはただのツーリスト。
プロフェッショナルではない。
興味の無い人ならスルーしてしまうここを敢えて訪れる事で、グッゲンハイムまで訪れた美術的な関心の高い知的なツーリストという一段上の高みに登れるのだ。
通り掛けに寄れる立地と入場料はパスに込み。
このチャンスは有効活用すべきだろう。
建物に入りエレベーターで最上階に上がりそこから螺旋のスロープを足早に降りる。
グッゲンハイム美術館、カディンスキー・コレクションが有名。
実はここを訪れた本当の理由は建物の形状が面白かっただけだった。
ゴーギャンやシャガール、ピカソといった有名どころも展示されているらしいが、20分程度通過したので何が何だか分からないままだ。
『猫に小判』
私の美術館巡りは何時もこのことわざを思い出させる。
そしてその鑑賞リストに、直ぐに零れ落ちて無くなってしまう小判がまた幾つも追加されていた。
だが、旅行者はどこで何をしたか以前にどこに行ったかで判断される。
『メトロポリタンだけでなく、グッゲンハイムまで訪れた美術に関心の高い知的なツーリスト』という既成事実は完成した。
これで十分だ。
近くのサブウェイの駅へ行き、86番通り駅から59番通り駅へ向かう。
駅から地上に出るとサイレント多くのパトカーや救急車が目に入る。
交通規制も始まっている。
『私のルート上は影響が無さそうだが、何だろう?』
疑問を持ちながら、前へ進むことにした。
86番通りからサブウェイで59番通りへ
残る観光のメインディッシュは予約済み。
それまでの隙間時間、ルーズベルト島への橋に並列して走るトラムウェイに乗る。
これはサブウェイ・カードに込みなのも魅力だった。
ルーズベルト島行のトラムウェイ
橋の頂点近くを走るトラムウェイは載っていて楽しかったが、激しく降り続ける雨に景色は十分に堪能できなかったのが残念だ。
ここは島に行く事よりもトラムウェイに乗る事が目的だったので、直ぐに往復してまたマンハッタン島へ戻る。
さらに雨が・・・
そしていよいよメインディッシュのもう一つにお目見えだ。
UN
United Nothing
言わずと知れた国際連合、その本部ビルだ。
ちなみに国連に関しては個人的に是も非も特には無い、というか是もあれば非もあるという考えだ。
ただもちろん興味はあったし、テレビで見ているあの光景を解説付きで周れるのは魅力がある。
そこでニューヨークに着いてから調べたら、幸運にも滞在期間内に予約出来たので訪問を決めたのだ。
15:45時
国連本部ビルの前の別の建物で受付する。
国連本部ビル、日本国旗は雨で項垂れていた。下が受付したオフィス、決済はネット予約時に済ませている。
16:00時
セキュリティー・ゲートをくぐり敷地内に入る。
右下の銃のモニュメントは記念切手にもなっている。
ガイドツアーまでの間を地下のキオスクで土産物に目星をつけたりして時間を潰す。
16:50時、スタート
左下が受付した時にもらったシール、これを貼ってツアーに参加する
ツアー
1時間程度でガイドツアーが終了。
キオスクと郵便局で土産を買い外に出る。
満足だった。
国連スタンプ帳、チョコ、切手(映りは悪いが銃のモニュメントの柄)
時刻は18:00時
日没が21時頃なのでまだ観光は可能だが、激しい雨に取り敢えずホテルに向かう。
ただ戻り掛けの駄賃は必要だ。
そう考えてグランド・セントラル・ステーションを目指す。
ここに特に用は無い。
ただペンシルヴァニア・ステーションと並び称されるニューヨークを代表する大規模な駅は見る価値はあるだろう。
国連本部ビル→グランド・セントラル・ステーションへ
そして訪れたグランド・セントラル・ステーションは、イメージするアメリカっぽい大規模な駅だった。
『・・・』
『・・・これで終わりかな・・・』
何か満足してしまった。
ペンシルヴァニア駅から始まったニューヨーク、 その締めが駅というのは区切りとしても良い感じがした。
グランド・セントラル・ステーション
サブウェイに乗り、お馴染みの79番通り駅で降りる。
薬局で食料を買い足してホテルに戻る。
79番通り駅から宿へ
シャワーを浴びて食事を摂る。
テレビをつけると、今日のニュースが入ってくる。
午後1時40分ごろ、マンハッタンの中心街、ミッドタウンにある54階建て高層ビルの屋上で、ヘリコプターが着陸失敗し炎上、操縦士1人が死亡したそうだ。
このビルの近くにトランプ大統領の所持するビルもあり、当初テロも疑われた為に交通規制がかかっていたという事だ。
『なるほど、これか・・・』
昼、サブウェイから地上に出た59番通り駅は、墜落現場から僅か数ブロックしか離れていない場所。
交通規制が直撃していた場所だったのだ。
もちろん時間的にも距離的にもそこまで間近では無いのでニアピンとは言えない。
でも・・・
どこかで何か少し歯車がずれていたら・・・
トニック・ウォーターの甘苦さを舌に感じながら、私は幸運な男だと勝手に考えていた。
巨大都市ニューヨーク、見所はまだ尽きない。
ただ、観光ラッシュのこの3日間、最低限見ようとした物は全て訪問した。
ミッション・コンプリート
私のニューヨークはこれで終わりだった・・・