人間誰しも「我慢できない」時があるだろう…
私は今日アルジェリアからチュニジアへと抜けてきた。そしてその時、「事件」は起こった…
場所はチュニジア側のボーダー、アルジェリア側の手続きは時間こそ掛かったものの特に問題は無く通過していた。
私はこの後の計画で後10カ国前後は旅行する予定である。
パスポートの残りページは13ページ、チュニジアはビザが無いので新ページを潰さなくても良いと期待していた…。
チュニジアのイミグレの係は
「スタンプをここに押してね!」
と可愛らしく言うこの「プロフェッショナルな私」のパスポートを無造作に受け取って、これまた無表情にコンピュータに入力。
時間が結構かかり、「あちらに言って待つように」と支持を受けてからさらに5分、「ガシャン」という音と共にパスポートがカウンターの上に置かれようやく私に受け取るようにと促す。
手にとって確認したら…、何と…
何故か後ろから3ページ目の端っこにスタンプが1個、チョコンと押されている。もちろん「ニューページ」にだ…
ナイジェリア入国以降、毎回毎回哀願を重ね、入国、出国のスタンプを強引に重ね押しさせながら必死の思いでページを節約してきていたのに…
そしてそれ以降、ニューページには一回たりともスタンプを押させないでここまで頑張ってきたのに…
なんで?何故なんだ???
余白の最初のページならまだ分かるが…、よりによって「後ろから3ページ目」に押すなんて…
それもニューページをちっこいスタンプ1個で潰すなんて…
目から涙が溢れて来ると共に悔しい思いが込み上げて来る…
「コイツハバカカ…!!??」
人の気も考えないで事務的に処理しやがって…!
ここまで来ると怒る気は起きず、ただ無念を噛締めるばかりであった…。
「覆水盆に還らず」
終わったことは終わったことで取り返しはもうつかないけど…
それにしても…
いつか、きっと…。地球上のどこであっても…
「奴を見かけたら、例えそれが東京、六本木ヒルズのど真ん中だろうが…、サハラ砂漠の外れのど田舎だろうが…」
『私は奴を殺す…』
追記:
その後カスタムでは外貨チェック。30分以上も掛かって一枚一枚とトロトロと数えた挙句、申請用紙の収支代1ディナール(約百円)(ちなみに公式のもので賄賂ではありません、念の為)をふんだくられる。
チュニジアの第一印象は『最悪』となった。