ギリシャ

ティラナ(アルバニア)→アテネ(ギリシャ)

基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:131,957平方キロメートル(日本の約3分の1)
2.人口:約1,081万人(2015年IMF)
3.首都:アテネ(人口約300万人)
4.民族:ギリシャ人
5.言語:現代ギリシャ語
6.宗教:ギリシャ正教
7.通貨:ユーロ(EURO)。当時の実勢レートに近い1EURO≒160円として計算します。

※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2018.10.03です。


2006.12.20(水)

 ティラナから出発したバスは0時前に国境を越え、96ヶ国目となるギリシャへ突入する。
 目的地のアテネまでティラナからは700km。
 かなりの距離があったので深夜3時頃に寄ったドライブインでたまらず食事を摂る。
 西欧物価の総額約8EURO(約1280円)に思わず”高い”とメモに残す。

 地理的には明かに東欧、もしくは南欧に属するこの国は、2次大戦後の歴史から西欧に属しながらもイスラムの大国トルコを隣国に持つ、特異な国だった。

 バスは朝8時、アテネへ到着。
 ティラナを昨日の16時に出発してから実に16時間が経過していた・・・

深夜のドライブイン。


 ただの路上で降ろされたためここが何処なのか?
 そこからがスタートだったが、何とか現在地を探し当て、ユースホステルへ向かう。 

バス停からユースまで


 まだ朝8:30時だったが、24時間チェックイン可能という有難いシステムだったのでシャワー、トイレ共同のシングルに20EUROで首尾よく入室を果たす。
 ドミトリーの倍の値段だが、この辺りは治安が悪いとガイドブックの載っていたので、用心するに越したことは無い

 荷物を置いたら早速街に出る。
 アテネは快晴、絶好の観光日和だった。

 最初にケラミコスの遺跡を訪れ、古代アゴラ(※アゴラとは人の集まる所という意味)へと向かう

ケラミコスの遺跡


 そしてアクロポリスの共通入場券を購入。
 どれだけ見て周るか?より、ここに含まれる施設を全て見る。と、考える方がシンプルだ。
 ここの滞在予定は1日、4日間有効のチケットなのでそのボリュームから見れない場所が出るかもしれないがその時はその時だろう。

古代アゴラの博物館

ヘファイストス(テセイオン)神殿

上段右:アグリッパの音楽堂。中段:アタロスの柱廊博物館


 次はアドリアヌスの図書館とローマンアゴラを訪れる。

左上:アドリアヌス図書館

ローマンアゴラ


 そこから坂道を登りアクロポリスへ向かう。
 いよいよメインディッシュだ。

アクロポリスの道中からアテネ市街を眺めて


 ヨーロッパ文明、それは紀元前5世紀頃の古代ギリシャ文明の古典期に端を発すると言われている。
 その揺籃の地が目の前だった。
 
アクロポリス。最下段はイロド・アティコス音楽堂


 アクロポリス、小高い丘を意味する、標高150mの岩の上にある古代の遺跡から眺める白いアテネの街並みは、かつて訪れたアルジェ(アルジェリアの首都)を思い起こさせる程、青空に映えていた・・・

パルテノン神殿


 通常遺跡や遺構は、既に廃れた場所にひっそりとあり、後世に発見され発掘される物が多い。
 首都でそれが現代まで残っているのはギリシャのアテネとイタリアのローマが双璧だろう。

アテネ市街


 人口300万強、ギリシャの人口の約1/3が住むこの首都は、古代と共に生きる街だった・・・

最上段:エレクティオン、神殿を支える6体の少女像。最下段:ディオニソス劇場


 ヨーロッパ文明発祥の地。
 この私が”ヨーロッパ・エレガント・ツーリスト”と呼ばれているのもこのアテネがあったからこそだ。
 要するに私のルーツがここだったのだ。

 アクロポリスを一しきり味わい、街に降りる。
 首都だけあって見所はまだまだあるし、それ以上に12EURO払った共通入場券を使える限り使わないと勿体なかった。

上段:アドリアヌス門、中段:ゼウス神殿、下段左:アクロポリス、下段右:国立考古学博物館


アテネ市街


 寄り道しながら目指したのは国会議事堂だ。
 丁度衛兵交代式に近い時間帯でしっかりと見て先へ進む

国会議事堂。中段の衛兵の後ろの壁は無名戦士の墓

ミトロポレオス大聖堂

上段右:国立歴史博物館

たまたまやっていたデモ行進

残念ながら網に覆われていたアカデミー

上段左:アテネ大学。右上下段:国立図書館


 かなり早くから動き回っていた所為か?
 博物館に入って時計を見たら私のより1時間進んでいる。
 アルバニアとの時差1時間を完全に忘れていた。

 時間を間違えていたのでちょうど閉館にかかってしまった考古学博物館が25分程度しか見れなかったのは少し残念だった。

アテネ国立考古学博物館


 一旦ユースに戻り鉄道駅に行き、明日のチケットを購入。

最上段:鉄道駅、最下段:戦争博物館


 そしてリカヴィトスの丘へ向かう。
 何とかテレフェリク(ケーブルカー)には間に合ったが、頂上に着いた時、夕日は既に雲に隠れていた・・・

リカヴィトスの丘


 ここは標高277m、アクロポリスの約2倍の高さの丘だ。

リカヴィトスの丘から


 黄昏時

 そのリカヴィトスの丘から眺めるアクロポリスとその下に広がるアテネの街並・・・

 その姿はどこまでも神々しく思えた。

 そう、ここは神々の麓の街だったのだ・・・

 そして夜を待つ。

リカヴィトスの丘からの夜景


 眼下に広がる街の夜景・・・ 

 アテネ1の贅沢な景色がこの丘にあった・・・

夜景


 リカヴィトスの丘に満足した頃、テレフェリクはもう終わっていた。
 ただ歩いて市街に戻るのも悪くは無い。

アテネ市街


 そして次に目指したのは当然の事ながらアクロポリスだった。
 
 行けるところまで行って、ライトアップを眺めて楽しむ。
 
上段遠くに見えるのがリカヴィトスの丘。


 これでアテネはやり切った・・・

 観光効率重視主義の私に、この街はもう十分だった・・・ 

アテネ市街



2006.12.21(木)

 ホステルを8時前にチェックアウトして駅へ向かう。
 チケットは2等席、これから数時間の国内移動だ。

鉄道駅

 
 ほぼ予定通り出発した綺麗な座席の鉄道で、去り行くアテネに思いを描く。
 
 古代と共に生きる街、ヨーロッパ文明揺籃の地アテネ

 ここで見た遺跡群がどれだけ良かったか。
 当時の記録にこう記されていた。

 「遺跡系に関してはアクロポリスだけで十分。他は外から丸見え・・・、中のミュージアムを見たければ別だけど・・・」

 と・・・

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