クロアチア


基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:5万6,594平方キロメートル(九州の約1.5倍)
2.人口:約428.5万人(2012年:クロアチア政府統計局)
3.首都:ザグレブ(2011年:79万人)
4.民族:クロアチア人(90.4%),セルビア人(4.4%)等(2011年国勢調査)
5.言語:公用語はクロアチア語
6.宗教:カトリック,セルビア正教等
7.通貨:クーナ(HRK) 1HRK≒25円(2006年当時:実質22円程度だったがイメージしやすいように25円とする)

※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2018.09.21です。

2006.12.10(日)

 モスタルからしばらくして列車は国境街のメトコビッチへ到着。
 この国の”く”の字の形状から仕方が無い事だが、これでクロアチアへ3度目の入国を果たす。
 とは言いつつ、アフリカみたいにマルチビザ(複数回入国可能な査証)が必要でなく、ただ出入りしているだけで、それも大抵の場合国境はただ通過しているだけなので、特に面倒という事もなかった。

 一緒にいた乗客がこのメトコビッチなら15ユーロの宿があり、終点の港町プロチェに安宿は無いよと教えてくれたが、進み始めた気持ちはノンストップ。
 結局心の赴くままま、終点のプロチェまで行って引いたのは「東欧最高値を更新しながらお湯無しホテルに宿泊」という外れ籤だった・・・

プロチェの夜景。右下が泊まったホテル・ベビッチ



2006.12.11(月)

 流石に40ユーロ出しただけあって、食事はそこそこに納得いくものだった。

ホテル・ベビッチより


 次の目的地はドブロブニクだったが、どのルートで行くか?それが問題だ。
 陸路で行くのは単純だったが折角のアドリア海、海路から入るのが魅力的だ。

 先に訪れたスプリットからならありそうだったが、また戻るのは上手くない。
 調べてみると「歩き方」にクロアチアで6番目に大きな島、コルチュラ島があり、そこがクロアチア屈指の観光地で丁度スプリットとドブロブニクの中間にあるという。

プロチェ市街


 ここから左程離れていないので、このコルチュラからならとルートを確認すると、乗り継げながら行ける事が判明する。

プロチェ鉄道駅


 方針は決まった。

 そこで港に行き、9:30時発、ここから最寄りのトラパニ行のフェリーに乗ることにした。

 アドリア海クルーズ

 このプロフェッショナルの旅は何時だってエレガントさに溢れている・・・


 

フェリー内と出発後


 10:30時、トラパニに到着。
 フェリーを待ち構えるようにして出発したバスに乗り、島の反対側にあるオレビッチへ向かう。

トラパニ


 途中ガソリンスタンドにより20分程かけて給油する。
 ヨーロッパの、それも短距離のバスであまり見かけない光景に、ついついアフリカチックだなどど感じてしまっていた。
 
 バスは11:25時、オレビッチに到着。
 フェリーはそれを待ち構えるようにして11:30時、コルチュラに向け出発。

 ローカルな乗継にも拘らず、この連携の良さはさすがヨーロッパと思わせる物だった・・・

オレビッチ→コルチュラ島


 洋上に出て30分、コルチュラ島の旧市街が見えてくる。
 それは一瞥しただけで、ここに来て正解だと思えるものだった。

コルチュラ島。見えているのが旧市街


 ローカルフェリーにローカルバス、そしてローカルフェリーのアドリア海クルーズ。

 今一つゴージャスさには欠けたが、そこはこのプロフェッショナルが乗っている事でエレガントと捉えて良いだろう。
 フェリーはコルチュラに接岸した。

 街中はそこらかしこに「sobe(部屋)」の看板があったが、良く分からなかったのでマルコポーロツアーズという代理店で条件を言って申込む。紹介されたのは「Aco i Ita Lozica」という旧市街でトイレシャワー付きの部屋150クーナ(3750円)で、やや高いながらも折角ここに来たから泊まってみたいと思わせる物だったので、迷わずチェックインすることにした。

上段:宿はこんな感じの旧市街の中。下段が入口の南門(陸門)


 クロアチア有数の観光地だが、オフシーズンの所為か?閑散としている。
 旧市街の趣を味わうのに丁度良い感じだ。
 それに上から見ると卵型の形をしたこの旧市街は一番長い所でも200mという手軽さだ。

旧市街。中段左:聖マルコ大聖堂


 この島に来た理由。
 実はクルーズだけではない。

 かの有名な「マルコポーロ」
 その生家がここコルチュラにあると言われているのだ(※イタリア・ヴェニス説もあり、真偽の程は不明)

 今アップしている「東欧見聞録」も、この偉大な旅行者が書いた、「東方見聞録」のオマージュ(※パクリではない、断じて・・・、多分・・・)から始まっているのだ!

上2段がマルコポーロの生家


 その生家をただ外から見ればよいという雑さで終わらせ、旧市街の外に出る。

 そして港を歩きながら、旧市街のある風景を楽しんだ。 

コルチュラ市街


  旧市街に新市街、あまりにもコンパクトなので時間がたっぷりと余っていた。
 観光案内所で聞いた、小高い丘の上にある見晴らし良い「聖アンソニー教会」を訪れることにした。

寂れた道を行く


 教会に行く途中、丁度斜め上から俯瞰した形で旧市街が眺められた。
 
教会への途中


 旧市街が見えなくなりしばらく経つと教会だ。
 そこは長い石段の上にあり、こじんまりとしながらも良い佇まいを見せていた・・・

左上はレストラン?の看板。教会上は眺めはそこそこだが旧市街は見えず。


 教会まで旧市街を出て1時間ちょっとぐらいだっただろうか?
 東欧の冬の夜は早い。
 15時を周っていたので、景色を少し楽しんでからまた戻ることにした。

教会から旧市街へ


 少し迂回路を選択したとはいえ、知らない場所に登っていくより知っている場所に下りながら行く方が早い。
 日没前には市街へ戻る。

コルチュラ市街


 夕食はあまり変わり映えの無いピザ。
 その後ネットカフェで1時間ほど過ごしてから夜景を見に街を徘徊する。

夜景:旧市街内


 人のいないコルチュラの夜景を独占して堪能する。

 オフシーズンならではの贅沢だ・・・

コルチュラ旧市街を外から眺めて


 その夜景は改めて「ここにきて良かった」と私を納得させるものだった・・・
 
コルチュラ市街
 


2006.12.12(火)

 昨日遅くまで観光していたし、出発の時間も13時と分かっていたので出足はスローだ。
 11:00時に宿を出て市街観光しつつブランチするレストランを探す。 

旧市街


 あまり考えず、雰囲気の良さそうなローカルレストランでイングリッシュタイプに近い朝食セットを嗜む。
 値段も37クーナ(約900円)とややお高めだが満足だった。

朝食、右はバスターミナル


 食事に満足してフェリーの発着場へ向かう。
 次の目的地はドブロブニクだ。

新市街


 発着場で待つことしばらく、スプリット⇔ドブロブニクを往復するフェリーがやってくる。
 現在は週2便での運航だったので、私は相当ラッキーだったと言えるだろう。

 そしてそのフェリーはこのプロフェッショナルがアドリア海をクルーズするのに相応しい、豪華な物だった・・・

フェリーとそこから眺めたコルチュラ旧市街



 『・・・し・あ・わ・せ・・・・・・』

 隣に美女が足りない気もするが、そこは妄想力でカバーすればよいだろう。

 フェリーは13時コルチュラを出発した・・・

出発直後。眺め良し!


 かなりの客数を収容できる筈のこの船だが、数えてみると二桁、それも多分20人いかないだろうといった少人数制だった。
 オフシーズン、恐るべし。と言った感じだろうか?

一緒にいたクロアチア人が撮ってくれた。


 外に出たり、どこにでも座れるソファーで休んだりしながら船上のひと時を過ごす。

船上から


 ドブロブニクまで3時間半。16:30時、到着予定だ。
 傾向から夕陽が船上から眺められそうだった。

暮れ始め


 16時、狙った通り日が落ちていく。

夕陽


 島に被ると思っていた夕陽が船の移動に伴い水平線に沈むところが丁度眺められる。

 サンセットハンター
 このプロフェッショナルの異名通りに天は我の味方だった。

水平線に沈む夕陽


 そこからほどなく近代的な橋と栄えている市街が目に入ってくる

 ドブロブニクはすぐそこだ。

ドブロブニク郊外


 16:30時、予定通り到着。

 アドリア海クルーズ

 この プロフェッショナルの旅は何時だってエレガントだ・・・

 たとえそれが他力本願と運の積み重ねであったとしても・・・

 そこは問題にすべきではないだろう・・・

 すべてが”実力”というヤツだ・・・

ドブロブニク郊外


 下船すると数名の客引きが寄ってきた。

 条件の言い、それに合うオーナーと一緒に市街へと向かう。

 ドブロブニクはクロアチア一ともいえる観光地だ。
 だが、十分に満足したコルチュラを超える物なのだろうか?

 それは、後僅かで分かる事になるだろう・・・


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