ロシア

経路図



 2006.09.19(火)

 到着したのは14:30頃、トイレに10ルーブル(約45円)払い街に出る。いよいよロシアが、モスクワが始まった。

 旧ソビエト連邦の首魁国であり、かつて共産主義の親玉であった国ロシア。

 ネットの掲示板で「おそロシア」等と形容されているようにペレストロイカ以降の今でこそ 制限付で個人旅行が可能になった物のかつては外国人には常に政府の要員が付きまといホテルの盗聴や盗撮は当たり前であったこの国はヨーロッパとはいえ我々が考える西欧的なメンタリティーとは明らかに異なる性質を持った国というのは分かるだろう。それも好ましくない方向にだ。

  9月下旬にさしかかるやや肌寒い気候のせいか?目に入る街並も何か少しどんよりと霞がかった感じがするのは気のせいだけでは無いだろう。

 それにモスクワは現在世界でも有数の物価の高さを誇っている、”おそロシア”に対する得体の知れない、やや恐怖にも近い感情に相乗効果で物価の高さが上乗せされる。

 幸いにして宿はウランバートルでネットを通じて予約していた。ドミでも20ドルは超えるモスクワで私はアパートの一室にドミを作って泊めている 民家を手配していたのだ。

 最初は地下鉄でと思ったが地図をみるとそれほどヤロスラフスキー駅から何とか歩いて行けそうな距離だ。土地勘を養うためにも地下に潜らず行く事にした。


 そしてしばらく歩いてからまずモスクワ最初の恐怖に出会った・・・




看板・・・




 『・・・・』


 『・・・・・・』


 キリル文字が読めないので今一つコンセプトが読めないが・・・


 こんな退廃的に見える物を普通にやっているならまあ何とかなるだろう。


 モスクワ最初の感想はそれだった・・・


 なんだかんだで1時間以上歩いてお目当てのフラットに到着、最初は断られてドキッとしたが「メールで予約している」と告げるとドアが開き、年配の女性に迎え入れられる。なんでもロンプラに載っていて物価の高いモスクワの中心部では10ドル程度と激安なので飛び込み客もかなり多いらしく、その為に用心しているという事だ。

 いずれにしても宿に泊まれてホッとしたので荷物を置いて少し落ち着いてから出る事にした。



モスクワ市街、マクドナルドがキリル文字




 ロシアの旅行を面倒臭くしているのがレギストラーツィヤの存在だ。

 外国人は新しい都市についたら「私という外国人がこの都市に居ます」という外国人登録をしなければならない。

 大抵はホテルなどがやってくれるのだが私は民泊になるので自分でその手続きをしなければならない。宿の人が紹介してくれた旅行代理店に早急に行かなければいけなかったのだ。

 メトロで・・・という手もあったが折角の街並が見たいので歩いていく。


旧KGB本部、下は途中で見た日本食屋




 旅行代理店は宿から歩いて赤の広場をさらに突き抜けた辺りにある。

 ようするに行き掛けの駄賃で観光もできるのだ。

 モスクワといったら「赤の広場」だ。それと早速御対面する。

上左:カザン聖母聖堂、上右:国立歴史博物館、中央:赤の広場、右がクレムリン奥が聖ワシリー聖堂、下左:グム百貨店、下右:レーニン廟




 テレビで見たり本で読んだりしていた赤の広場の印象とは違い、それは余りにも綺麗な建築物に囲まれた広場だった・・・

 そう言えば「赤の広場」の”赤”はそもそも共産党の赤ではなく本来ロシア語には赤は美しい意味もあり、この広場は「美しい広場」という所から名前の由来があるとどこかで読んでいた事を思い出していた・・・

上:赤の広場から補修中のビルを眺めて、中左:聖ワシリー聖堂、中右:広場、下:聖ワシリー聖堂方向から見た赤の広場、左がクレムリン




 時間があればもう少しじっくりと眺められるのだが今日は別件がある。ボリショイ・モスクヴァレツキー橋を渡って対岸へと向かった。



ボリショイ・モスクヴァレツキー橋からモスクワ川と赤の広場方向を見て。



上はクレムリン、そして橋の上で結婚イベントをやっていた。



 橋を渡って目当ての代理店を探し、人に聞きながら少し迷ったが何とか到着、レギストラーツィヤを申し込む、出来るのは明日の朝ということだがそのぐらいなら良いだろう。

 到着直後にまずやるべき事が終わったので少し余裕も出てきている。

 このままクレムリンか?それともまた別の何かか?

 ガイドブックを見ると”雀が丘”という場所が気になった。

 そこに行けばモスクワの全景が眺められるらしい。幸いにして時刻はもう17:30時を少し過ぎた頃。

 このまま向かえば丁度夕陽から夜景の黄金パターンに上手く填められそうだった。

モスクワ市街、写真下の左奥は元老院




 メトロに乗ってウニヴェルシチュートという旅行でもしなければ一生聞きもしないような名前の駅で降りる。

ウニヴェルシチュート駅、下はヴォリショイ・モスクワ国立サーカスの劇場





 それほど急ぐ事無くゆっくりと進み雀が丘に到着。


雀が丘の土産物屋とスターリンクラッシック様式の建築物の中で最大のモスクワ大学



雀が丘からの景色


夜景、上が全景で下が分割。


こちらも上が全景で下はその分割。



 モスクワ川の湾曲部に囲まれるようにして見える都市の夜景は独特だったが少し期待とは違っていた。
 
 見る角度は当然計算にいれなければいけないが人口1000万を超える巨大都市のせいなのか?それとも視界のいちばん中央に見えるスタジアムのせいなのか?夜景にアクセントを添える建物が余り無いように感じるのだ。

 だが、到着初日でここまで見れたという事は満足して良いのだろう。


こちらはモスクワ大学。尖塔の尖り具合が格好良い。



 帰りはケーブルカーで降りて違う駅から帰る事にする。

 ヴァラビヨーヴィ・ゴールィ駅というどうやったらこの発音が出来るようになるか分からないような名前の駅からメトロに乗って宿の近くの駅で降りてモスクワ初マクドナルドを楽しんでから戻る。


メトロとマクドナルド




 久しぶりに食べたマクドナルド。

 フィレ・オ・フィッシュはモスクワでもやはりフィレ・オ・フィッシュだった・・・

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