エジプト
2006.05.31(水)-06.02(金)
この頃の私は既に帰国を決めていた・・・
ヨーロッパを中心にアフリカの一周を試みたこのファースト・ミッション、いけなかったのはソマリア本土とリビアの2カ国と考えると目的に対してまあまあ成功したと言えるだろう。
このまま旅を続けられるか?
答えは「YES」だ。その気になれば造作も無い、世界で最も難易度の高い地域は既に終わっている、まだ持っている予算を考えても十分に可能だ。
だが・・・
この時期になると私にはどうしても一度戻ってやらなけらばいけない事があった。
チケットはカタール・エアー、アラビア半島でサウジアラビア以外にまだいってない唯一の国を経由する形で購入する。これでカタールの首都ドーハを帰りがけの駄賃でみるつもりだった。
カイロのメインの観光を終えた今、後はのんびりと過ごすだけになっていた。
KFCにちょっとおサレな喫茶店で
カイロ市街
前にも書いたがカイロは3度目だ。だが相変わらずどうもこの国では頑張って観光しようという気が湧いてこない。
好き嫌いで言ったらおそらく嫌いなのだろう。
もちろん多くの旅行者に出会える交差点であるので知り合いが出来れば退屈する事は無い。
だが私のように常に流れ続ける旅行者にとって日本人宿で目的も無くただ沈没している人達とはどうも肌が合わなかった、それもカイロを好きになれない一因かも知れなかった。
カイロ市内を濛々と煙を上げながら進む爆音カー。意図は全くもって不明
それに3度来たというのは「ここを見に来た」というよりも「ここを起点にしたかった」という理由がメインだ。
生活費が安く長期滞在に耐えうるこの国は起点としては抜群の場所だった。
だからこそここに居る間は常に「次はどうするか?」という考えに支配され「この街その物を見よう」とはあまり考えなくなっていたのかもしれない。
肉!
そう、ここは私にとて行く街というよりも帰る街となっていたのだ。
日本を出るとき最初に考えたのはカイロ、アフリカを一周して帰る先はカイロ、そしてアラビア半島を巡って帰る先はカイロ。これが私のルートとなっていたのだ・・・
デザートの箱とケーキ、ちなみに味はどれも大味で甘ったるい
カイロでの日々は残り僅かだ。やっつけかもしれないが一応見所と言うのは目を通している。
後は帰国までの便を待つだけだった・・・
オシャレな喫茶店
ただ、このまま何もやらずに帰るのか?
それはちょっと違っていた。
今度カイロを発ったら後この国に訪れる事はあるかどうかは知らない。ようするに3度目のカイロが私にとってのラスト・カイロになる公算は大なのだ。
カイロ市街
最後に見残した物は?
カイロではない、その近郊にある砂漠、私より多くの国を既に周っている知人が勧めてくれた「白・黒砂漠」、一泊のツアーで簡単に行けるらしい。
カイロ市街
残りのカイロ、残りのエジプト、そもそもアフリカでもっとも見たかったのはジャングルではなく砂漠だった。
そう思うとグランド・フィナーレに相応しいのは砂漠になるだろう。
私はアフリカ大陸最後の観光としてこの「白・黒砂漠」を見に行くことを決めていた・・・