アラブ首長国連邦
2006.04.06(木)
生来持っていた「5ッ星」ランクのエレガントさを「7ッ星」へとグレードアップを果たしたこのプロフェッショナルだがU.A.E.の最大の標的はそこではない。
『メイン・ターゲットは”アブ・ダビ”だ。』
ここでアブ・ダビときても一部のビジネスマンを除けば殆どピンとはこないだろう。そもそも「アラブ首長国連邦」はその名が示すように7つの首長国が連邦となり1つの国家を形成している。そしてその首都は一番栄えて有名なドバイではなくアブ・ダビになるのだ!
ドバイ―アブ・ダビ間のバス
バスから見たドバイ市内
建築中の高層ビルも多い
所要は1.5~2時間程度といった所だろうか?
アブ・ダビ・・・
首都でありながら有名なドバイの陰に隠れて名を知られていない都市だ。
ガイドブックにわざわざ写真付の見所が載っているような都市では無い、だが首都狙撃手たるべく宿命づけられたこのエレガント・ツーリストにとっては外せない場所だった。
やがてバスはアブ・ダビ市内へと突入する。
アブ・ダビ近郊
第一印象はドバイはまだ人の喧騒というもの、賑わっている都市特有の華やかさがあったがアブ・ダビは一面オフィスビルのようだというのがそれだ。
到着したバスターミナル
到着すると同時に街へ歩きだす。ガイドブックに情報が無く、商業都市と聞いていたのでドバイから日帰りの予定だったからだ。
アブ・ダビ市街
ショッピング・モール
シェラトンホテル
「ビジネス街・・・」
この都市を一言で表すならそれだろう、日本で言うなら永田町や霞が関といった感じではないだろうか?
『旅行をビジネスだ・・・』と幟を掲げるこのプロフェッショナルにとってかつてこれほどまでその表現通りの都市はあったのだろうか?
それだけでもここを見に来た価値はあるだろう・・・
海岸の方に出てしばらく歩いていると目に入った建物がある、ヒルトン・レジデンスとある。興味を持って中にはいると日本人のコンシェルジュがいる。
話しかけてみるとここは日本から来たビジネスマンが長期滞在するホテル(マンション)という事だ。事はついでとばかりにその親切なお姉さんに『上から景色を見せてもらってもいいですか?』と聞くと快くOKを出してくれた。それも彼女付という贅沢さだ。
ヒルトン・レジデンスからの景色
特に展望台があるという話を聞かないアブ・ダビで夜景も見たくなったのでコンシェルジュのお姉さまにさらに『夜景も見せてもらっていいですか?』と聞くと「じゃあ、私宛に訪ねてきて下さい」とびっくりするくらいあっさりとOKしてくれる。宿泊客でも無い私にここまで親切にしてくれるとは・・・それとも私が7ッ星のエレガント・ツーリストなのだからだろうか?
いずれにしても有難い事だ。向こうも色々と仕事であるだろうから19:00頃に伺いますと時間を調整してまたしばらく街を散歩することにした。
アブ・ダビ市街、モスクがビルに埋没している。
ビル・ビル・ビルの都会。
通常アラビア圏の国家ならモスクが一番立派な建物というのがある種定番だがここではただの名もなきモスクは完全にビルと言う名の都会の陰に隠れて埋没してしまっている。
『圧倒的ではないか、アブ・ダビ軍は・・・』
このデューク・東城を持ってしてそう歎息させるほどの都会っぷりだ。
さらにアブ・ダビ
ちなみに信号は機能している
広告も当然現代的
日は徐々に暮れ始める、灯りがともり始めたアブ・ダビの景色、飽きる事は無い。
暗くなってから・・・
喧騒とは無縁のオフィス街。
元来私は一人物静かに考え事をしているのが良く似合う知的なツーリストだ。
静まり返ったアブダビの夜景は私のそんな感情に見事なまでにマッチングしている・・・
ビルに囲まれたモスク
そうこうしているうちに約束の時間となりヒルトン・レジデンスへと向かう。
コンシェルジュのお姉様も特に急用はなかったようでまた応対してもらえる事に。
ヒルトン・レジデンスからの夜景
道路がやけに煌めいて見える
白色球でのイルミは何か幻想的
高層ビルの乱立するアブ・ダビ市街
『・・・』
『・・・・・・』
『ふぅぅぅ~・・・満足』
コンシェルジュのお姉様にお礼を言ってレジデンスを後にする。
これでアブ・ダビの狙撃は任務完了だ。
私は宿のあるドバイに戻り、しばらく街をふらついていた・・・・
こちらはドバイ市街
クリーク(運河)越しに眺めるドバイの街並、ここには人の生活の匂いがする。
私は先ほどみたアブ・ダビとの対比を楽しみながら街を散策していた・・・
ドバイ
そしてドバイの市街を彷徨いながら今日狙撃した首都アブ・ダビに思いを巡らせていた・・・
近代的なビジネス都市
そして何よりも感動したのはヒルトン・レジデンスでの親切な応対・・・
『いつかまたヒルトンに泊まりたい・・・(注:ちなみに今まで一度も泊まった事はありません、あしからず・・・)』
と、このプロフェッショナルにそう思わせるほどの物だった。
ここでただ思うだけではプロフェッショナルでは無い。
生来このホテルに当たり前に泊まれるようになる為には?
”コンピューター”と呼ばれた私の頭がフル回転を始める。
そして出した結論はこれだ。
そう。純粋な愛を追い求めればいいのだ!
ここでは敢えてその内容を記すのはやめよう、愛についてはもう既に語っている。(その時の記事はこちら⇒「プロフェッショナル・愛を語る」)
ただ一つだけはっきりとした事がある。
そう、ここアブ・ダビはこのプロフェッショナルにとって『愛の求道師』として目覚めた都市となったのだ・・・
と・・・