ガボン
2005.08.26(金)
コンゴボーダーでガボンの最寄りの町、ンゴンゴ行のバスを待つ。
ンデンデ行のバスが国境にようやく到着したのはもう昼に近づく11:00時頃であった。
乗ったンデンデ行のミニバス、奥はコンゴ
ガボンは中央アフリカ一裕福ということで知られた・・・そういえば誰が知っているんだ?そんなん・・・国だ。
それにこれまで抜けてきたアンゴラ、コンゴ両国と違ってロンプラに首都の地図も載っている。言わば「中央アフリカの安全圏」とたとえてもいい国だろう。
ドリシーから国境のンゴンゴまで乗ってきたトラックと違って普通にミニバス(でも15人以上は乗せる)が国境に迎えに来ることからもその国力の高さはうかがい知れるだろう。
バスはしばらく走ってガボン・ボーダーへ到着。
これがボーダーにあったカスタム(税関)
コンゴと違った文明国。その最初の手続きがここになる。
煙草を燻らせいままでの碌でもない賄賂生活へと思いをはせる。
あれももう過ぎ去った過去の事、ここからは・・・
「おい、5000CFA(セーファーフラン:約1000円)払え・・・」
『・・・』
『・・・・・・』
『ここもやっぱり中央アフリカなのね・・・』
ガボンでまさか賄賂請求があるとは思わなかったので機先を制された形とはなったが・・・そこはつい最近のコンゴ共和国での経験が生きてくる。
そう必殺”きれたフリ”である。
阿修羅面怒りの表情を作り、大声で怒鳴り散らす。
すると相手はやけにあっさりと引き下がる。
『このプロフェッショナルの実力をもってすればまあこんなもんだろう・・・』
またミニバスに乗りンデンデへと向かう。
バスの後部座席から撮影した道中の景色
ミニバスはしばらく走って12:00頃モウコロへ到着。
そしてここでも何故かパスポートと荷物を検査され・・・、今度はパスポートにスタンプが押される、これで公的にガボンへ入国したというわけだ・・・
モウコロのイミグレ
ミニバスはモウコロを出発して順調に歩みを進める。
モウコロ出発直後
そして13:30時、ンデンデ市内に入り・・・
何故か一時間程迷走させられた後、ンデンデのイミグレで下される・・・
『・・・』
『・・・・・・』
『えっ?また手続き???』
ただし、人の待っている気配は無い、ちかくのおばさんに聞いてみると15:00まで休憩らしい。
『うーむ・・・』
ンデンデのイミグレ
ただ待っていても仕方ないので宿を探すことにする。
そして宿に荷物を置いてまたここに。
ここの手続きは面倒でパスポートの顔写真のあるページとガボンのビザのあるページのコピーが要求されまた慌てて近くのコピー屋を探しに行く羽目に・・・
ンデンデの町並
こんな田舎町でもコピーできる場所があるとはちょっとした驚きだ。だが首尾よく発見して手続きを終える。今度は賄賂請求無しだった・・・
これで一応はフリーだ。
何もないこの町を無理矢理散策する。
夕方近くの町の道路
そして空
夜、食堂で食事をする気にもならなかったのでコンビーフとパンをかじり、そしてホテルでのんびりする。
宿泊したホテル、ホテルと言いつつここは教会系の宿泊施設・・・そして夜景
危険と思われていたアンゴラ、両コンゴ、それを完全に抜け切り到着したガボン。
中央アフリカ地域で最も文明の香りがしそうなこの国で・・・
入国と同時に賄賂請求され・・・そして何故かバラバラの場所で入国スタンプを貰うという不合理さを味わうことになるとは・・・
このプロフェッショナルにとっても少し予想外の出来事だった。
この時の気分を言葉にするとこうなるだろう。
『ガボンだけに・・・』
『ガビョーン!だった・・・・』
と・・・