2007.03.23


インドという国には宗教大国やカースト制度による差別、そして貧しくて不衛生な環境等といったイメージが日本に居る者にはついてまわっているかも知れないが、実はその側面にIT大国という一面を持つ。

世界で最初に数字の0を発明した国民はインド人と言われており、その教育を受けたエリートは世界の中でもトップクラスに位置するといって良いだろう。

インドの中都市のハイダラバードなどは「インドのシリコンバレー」と異名を取るほどである。

そんなインドのITの底力は如何ほどの物だろうか??

何気なく読んだ記事に「サイバータウン」と呼ばれる町を私は見つけた...

ちょっと考えて見て欲しい。


日本で名も無き地方の町工場が実は世界で唯一の技術を有していることがあるように、インドでも「知られざる地方の小都市にこそ、そのIT大国の底力が秘められているのに違いはないのだ!」

これは確認しなければならない、日本にとって新たな驚異はこんな所にも存在しているのだ!


何よりもその「サイバータウン」は私がアウランガバードからムンバイへ移動する途中にある!楽によって見て行けるのだ!!


アウランガバードを午前11時頃出発してその「サイバータウン」と呼ばれる町、シルディーには午後2時半頃到着した。

サイバータウンの異名を取るだけあり、何てことの無い町の郊外からかなり高級そうなホテルが目に入る。ワールドワイドに展開しているのだろう...


そしてバス停に到着、このあたりは政府の造っているものだから流石にボロイ...


バス停前のホテルを奮発して取り、町を歩きはじめる、どこかに「サイバータウン」の手掛かりがあるはずだ!!




 しかし...





 それらしい兆候はどこにも見られない...

 IT工場等はかけらすら探せない

 それにパソコンショップなどは全く存在していないようだ...

 どっか郊外にでもあるのか?そんな筈はなさそうだ...




 

 その代わりといっては何だがやけに一人の男の絵が目に付いている...



 その男...
 


 

 店の中がこの男一面に埋められている...




 この店にも...




よく見るとこんな看板にさえ...(右中ほど...)








 こいつは一体全体どうしたことなのだ!「サイバータウン」の筈が...、これじゃあ一人の男のファンクラブのようなものではないか!事の真偽を確かめなければならない!






 「この男は誰だ?俺に教えろ...」

 地元の人間に問いただす。




 「えっ!」




 「この男は...」




 「サイババ(故人、インドで聖人とされる)だって...」




サイババ氏(故人)






ってことは...


「サイバータウン」


ではなくって...






「サイババタウン!」




ってことか...





うーむ、また今回も勘違いだけで動いていたらしい…








 インドでは聖人とされるも私にとってはあまり興味のない話なので、もうこれ以上探求されるのを諦めてネットカフェを探す。

 人に聞くたびに毎回違う場所を教えられ、夜の8時をすぎていたのに1時間以上も探して結局見つからずに挫折。「サイバータウン」と思い込んで行っていただけにショックはひとしおだったと伝えておこう…










 明けて翌日、傷心の私にはひとつの癒しがあった。

 ムンバイまで奮発して「デラックスバスのボルボ」のチケットを購入していたのだった。1000時発で6時間後の1600時に到着、悪くはない設定だ。エアコンつきだと倍以上に値段は跳ね上がるのでエアコン無しだがこれでも政府バスのベンチシートに比べれば天国だろう...


 「ボルボ(V・O・L・V・O)...」


 頑丈なボディーにゆったりとしたシート...


 プロフェッショナルを運ぶのに相応しい乗り物である...


 1000時発と聞いていたがバスは1030時頃に到着...


 「あれっ!」


 「何か変だぞ...!!」


到着したバス...





 英語のスペルは


 「V・O・L・G・O...」


 「...」


 「...」



 「ボルゴってどこの会社なの...???(涙)」



 結局私の選んだ「ボルゴ」は1030時でも出発せず、1130頃まで同じ道路を往復しながら満車に客を集めるまで行ったりきたりを繰り返し、出発後は丁寧に2時間に一度の休憩、その内の2回は昼食と夕食で30分以上とまった為にムンバイ郊外には1930過ぎに到着。辺りはすでに真っ暗だった...

 ムンバイの中心地まで何とか電車で行って、宿代の高いムンバイでやっと見つけた安いドミトリーは「蚤ダニ虱の三重奏」の為一晩中苦しめられたことは、「癒し」を求めていた私に「痛み」を与えてとどめを刺されたようなものであったと言わせていただこう...
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