2008.01.03
唐突な事ながら・・・
私には20年来付き合ってきた恋人がいる・・・
18の時に初めての恋をし、そして告白し・・・それ以来20年間・・・
んっ?これだと何かがまずい・・・
そうだ、最初は二十歳だから・・・20年じゃなく18年にしておこう・・・!!
初めの内は週3度くらい、軽く接吻を交わすだけ・・・
しかし時間が経つにつれ・・・1日少なくとも20回。
そして今では多い日は30回以上もの熱烈なキスを交わすように・・・
深い肉体関係までには至らずに、接吻だけのプラトニックといっていい関係をこうも長く続けてきたのだが・・・
それだけお互いがお互いを深く信じあっていたからだろう・・・
そう、彼女の名は
「タバ子」
彼女は金を出してしか手に入らないのが難点だ。
「女を金で買うなんて・・・」
と言われるかもしれないが・・・
それでも私は彼女との・・・永遠の恋を信じていた・・・
「口から煙が出せなくなった時が俺の死ぬ時」
を座右の銘に、常に口からモウモウと狼煙を挙げていたのだが・・・
しかし、そんな恋人とも・・・突然の別れがやってきた!!
メキシコシティーのテピート地区(マーケットエリア)で出会った彼女のせいであった・・・
そう、彼女の名はマルボロ・ライコ・・・・
見た目こそ普通だが・・・
ちなみにここメキシコではライコは300円前後する高級タバ子だが・・・
このライコはなんと一箱たったの60円・・・
物真似品かということは・・・なんとなく分かっていたのだが・・・
値段につられてついつい3箱まとめ買い・・・
1800円ぐらいで30箱だから・・・まあお得な勘定だろう・・・
きちんとキスさえ出来れば・・・・
そして帰ってから・・・ライコにおもむろに火をつける・・・
と、その前に・・・開封して匂いを嗅いだ瞬間から不穏な匂いが・・・
そして実際火をつけて・・・吸ってみると・・・
喉がひりひりと熱くなり・・・
味は最悪で・・・
例えて言うなら
「ダイオキシンにアスベストを混合したかのような匂い」
という感じなのである・・・
大抵のタバ子に抵抗無くチュッチュチュッチュと熱愛出来るこのプロフェッショナルが・・・
完全にお手上げ状態なのである・・・
幸いにして今回は日本から愛用のマイルドセブンライ子を多目に持ってきていたので・・・
当座はそちらと接吻を交わしていれば良いのだが・・・
それがつきたら・・・
マルボロライ子(にせ)と真剣な交際に・・・
って・・・・
それは私でも無理だ・・・
他の子に鞍替えしようとも・・・
3カートン購入してしまったマルボロライ子(にせ)を持ち続けなくては・・・或いは捨てるか・・・或いは人にあげるか・・・
そして私は決意した・・・
マイルドセブンライ子が無くなったら・・・
「禁煙してみよう」と・・・
よくよく考えてみたら、全く持って強い意志など何処にもないし、決意を持ってやる訳ではないのだが・・・
まあ私も20年付き合い続けてキス以上は進まない彼女にもう飽き始めていたのかもしれない・・・
そして3日・・・
最後のライ子が・・・
これが、最後のライ子!
私の激烈なチュッチュを受けて・・・
亡くなった・・・
ということで・・・
「禁煙生活開始・・・」
そして私はこう思う・・・
「この俺様が禁煙を禁止する日は・・・そう遠い未来ではないだろう」
と・・・・
ということで、次回作
「帰ってきた恋人」
も、併せて乞うご期待!!
んっ・・・???
忘れてた、俺りゃぁまだ18才だ・・・!!